樋屋製薬、眠っていた幻のCMソング音源を公開 歌声はデューク・エイセスだった

 江戸時代から続く伝統薬「樋屋奇応丸(ひやきおーがん)」で知られる大阪の老舗企業・樋屋製薬(大阪市北区天満)は、同社の過去のCMに、昭和を代表するコーラスグループ「デューク・エイセス」による歌唱が使用されていることを発表した。社内の保管資料を再調査する中で判明したもので、同社では〝企業資産の再発見〟として高音質版を公開している。

今回発見された音源テープ

発見された〝謎のCMソング〟

 発端は、社内倉庫に保管されていた古いCMソング音源だった。音源データ自体は残っていたものの、歌唱者や作曲者、放送時期などの情報は失われており、長年詳細不明の状態だった。その後、倉庫整理の中で当時の録音テープが見つかり、そこに「デューク・エイセス歌唱」と記載されていることを確認。以前から社内外で「この声はデューク・エイセスではないか」との声もあったが、今回発見された資料によって正式に裏付けられた。発見後、元デューク・エイセス関係者を通じて確認を進める中で、リーダーを務めた谷道夫氏へ辿り着いた。谷氏からは「どうぞお使いください。今は若い日の声を懐かしんでおります」と音源公開の快諾を得た。

 同社広報の松山直樹氏は「長年倉庫で眠っていた昭和の音源が、時を超えて再び多くの耳に届けられると嬉しいです」と笑顔を見せた。
 なお、作曲者については現在も不明で、同社では引き続き情報提供を呼び掛けている。

〝企業に眠る文化資産〟を未来へ

 今回、発見された音源はノイズ除去などを施し、高音質版として公開している。松山氏は「倉庫に残された過去の資料や音源には、その時代の文化や空気感が詰まっている。今後も過去資産の発掘を通じて、ブランドの歴史や価値を発信していきたい」としている。

四百年の歴史を刻む樋屋製薬本社

「デューク・エイセス」とは
1955年から2017年まで活動していた日本のコーラスグループ。黒人霊歌や、「いい湯だな」「女ひとり」など「にほんのうた」シリーズなどをレパートリーとしていた。NHK「紅白歌合戦」にも10回出場。

■取材協力:樋屋製薬/大阪市北区天満1-4-11/電話06(6351)3031 担当・松山

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