四條畷学園中学校の吹奏楽部が、8月3日に大阪・関西万博の「万博こども音楽会」(EXPOホール「シャインハット」)に出演する。在校生42人のほか、卒業生8人も演奏に加わるこの晴れ舞台に向けて、練習にも熱が入っている。
と、サックスパートのメンバーたち●_DSC9759-1024x680.webp)
出演メンバーの指揮を担当するのは、9年前の卒業生であり、現在は一般企業に勤務しながら音楽活動を続ける小玉帆華さん。合奏時には指揮者として生徒を支え、演奏指導にもあたっている。

「万博という大きな舞台に立てるのは、一生に一度あるかないかの経験。生徒の心に残る〝最高の時間〟をつくりたい」と、小玉さんは力を込める。
指揮者として意識しているのは、「安心感を与えること」だという。「演奏者が緊張していても、笑顔やアイコンタクトを通じて〝大丈夫だよ〟」と勇気づけ、音楽面だけでなく人間的なつながりも大切にする。

吹奏楽部で学んだ「礼儀」と「素直さ」
同校吹奏楽部の特徴は「礼儀」と「メリハリ」。年齢を問わず発言できる風通しの良い雰囲気があり、上下関係に縛られず互いを尊重する文化が根づいている。部内では「セッティング係」「譜面係」など役割分担が明確で、協調性や時間管理の重要性を自然に学べる点も強みだという。

OGとしての活動は、小玉さんにとっても貴重な経験だ。「社会に出てから感じるのは、吹奏楽部での〝人との関わり〟がいかに自分を成長させてくれたかということ。今の生徒たちも素直で前向きで、本当にかわいらしい。生徒の成長を見守ることができて、自分も励まされます」と、語る。
学園の教育理念には「(礼儀と品性を備えた)人をつくる」が掲げられている。「挨拶や礼儀は〝教えてもらって初めて身につくもの〟。中学生時代にその〝型〟を教えていただけたことが、今の自分を支えている」と小玉さんは語る。
万博での演奏曲には、「イッツ・ア・スモールワールド」「コナン」「眩い星座になるために…」などが並ぶ。いずれも観客に楽しんでもらえる親しみやすい選曲だ。
小玉さんは、「素直さこそ、この学校らしさ。『楽しもう』のひと言で演奏の雰囲気は一変する。素直な気持ちが音に表れるのが、この吹奏楽部の魅力です」と語る。
指導にあたる顧問教諭を生徒に聞くと「一人一人を丁寧に見てくれます」と話す。同校では生徒の9割以上が何かしらのクラブ活動に取り組み、活発な学校生活を送っている。また、教員の3分の1が卒業生という点も同校の特色だ。「卒業して終わりではない」関係性が、万博という大舞台で一層深まっている。
「眩い星座になるために」そんな思いを胸に、同校の生徒と卒業生たちの奏でる音が、未来への希望を響かせる日が近づいている。
このほか、同校が出場する大阪・関西万博のスケジュールは以下の通り。
▼万博こども音楽会 観覧無料
8月3日(日)11:00〜16:40(仮)
場所:EXPOホール「シャインハット」
▼~中学生×サクヤヒメ先生~「未来シンポジウム」 in EXPO2025 参加無料
8月20日(水)15:00~17:00(シンポジウム15:00~16:30)
「何かができる!私たちの未来図」これからの未来社会での働き方や、夢、やりがいなどについて共に考えるシンポジウム。
▼CLOMA(クロマ)クリーンマテリアルオーシャン
9月25日(木)
場所:EXPO メッセ「WASSE」
<主な学校見学会・説明会>
▼学校見学会<体験授業> 8月30日(土)14:00~
▼イブニングプチ体験授業 9月25日(木)・26日(金)各17:30~
▼学校・入試説明会<プレテスト①②> 10月11日(土)・11月8日(土)各9:30~
▼入試説明会<入試対策会> 12月6日(土)10:00~
【取材協力】四條畷学園中学校/大東市学園町6-45/電話072(876)2120
ホームページ https://jh.shijonawate-gakuen.ac.jp/