大阪府の吉村洋文知事は6月17日、大阪・関西万博の水上交通に関する改善提案を発表した。知事は、夢洲桟橋の利用料金減免と利用時間延長を日本国際博覧会協会に要望したことを報告。万博会場へアクセスする船の乗船率は、開幕以降1割程度にとどまっており、料金の高さや桟橋の営業時間の短さが利用者の低迷要因と指摘されている。
この状況を受けて、万博協会は29日から、西ゲートに船利用者専用の優先入場レーンを設置することを決定。また、桟橋の利用時間も午後9時から同10時に延長するなど、利便性の向上を図る。運航会社はこれらの対策を踏まえ、利用者増加に期待を寄せている。
現在、船の運賃は大人1人で片道2000円から3000円台。万博協会は桟橋の利用料金見直しについて、「具体的には難しい」と慎重な姿勢を示している。
吉村知事 万博 水上交通改善へ 時間延長と料金減免を要請
