【大阪関西万博】カリブの国、グレナダへ移住? 約3500万円で市民権

 コモンズ館Aに出展している中米カリブ海の東端に浮かぶグレナダ。他の中南米諸国のパビリオン同様に、青い海と濃い緑が際立つビューティフルな自然が特徴の国で、展示内容も同じく、パネルと映像を使った紹介形式だ。

 ただ、グレナダパビリオンが1つだけ他と違っていたのは、同国へ投資すれば市民権を得られるということを大々的に紹介していること。日本円で約3500万円を投資するとグレナダの市民権を取得でき、グレナダ人とほぼ同じ権利を得られる。好きなだけ滞在できて、仕事も自由に選べるのだ。その他にも相続税やキャピタルゲイン税、国外収入の所得税はなく、海外大学へ進学の際の授業料一部負担などの恩恵が受けられる。

 日本からだとほぼ地球の裏側に位置し、ほとんど知られていない国だけにこれに応募する人がいるかは疑わしいが、自然が豊かで、中米では比較的安全な国なので、のんびり過ごすには良さそう。細かいことを考えると、自分一人でなら考えられるが、子どもを連れて家族で、となると急に現実味は失せるかもしれない。

 市民権が家一軒、マンションの一室を購入する程度の額で買える国があるということを知れるのも万博に行く楽しさの一つかもしれない。