
チームの成長を強く印象付けた戦い
バレーボールの大同生命SVリーグ初代女王を決めるチャンピオンシップ(CS)の決勝、第2戦(5月3日、東京・有明アリーナ)が行われ、大阪マーヴェラス(レギュラーシーズン1位)が宿敵のNECレッドロケッツ川崎(NEC川崎、同2位)をセットカウント3―0(25―22、25―21、25―16)のストレートで下し、2連勝で優勝を果たした。
大阪MV(旧JT)が国内トップリーグを制するのはSVリーグの前身、Vリーグ1部だった2020―21年シーズン以来、4度目。NEC川崎は3連覇を逃した。CSの最高殊勲選手に輝いた田中瑞稀主将は「SVリーグの初代女王という歴史に名を刻めてすごくうれしい。最高です」とメンバー全員で歓喜に浸った。
新監督の下、宿敵・NEC川崎に雪辱
第1セットは、大阪マーヴェラスがキャプテン田中や林琴奈のスパイクなどでリードを広げ、林のスパイクや大山遼のフェイントで第1セットを先取。第2セットはサイドアウトの応酬で一進一退の展開になったが、途中出場の宮部愛芽世のスパイクやブロックなどで逃げ切り、初代女王に王手をかけた。勝負の第3セットも中盤まで競り合ったが、宮部のスパイク、塩出仁美のサービスエースなどでNEC川崎に主導権を与えず、そのまま勝ち切った。
昨季はレギュラーシーズンを22戦全勝で終えながら、前身のVリーグのプレーオフ決勝でNEC川崎(当時NEC)に1―3で敗れ準優勝。選手らは「絶対に勝ってリベンジしたい」と誓い、今季就任した酒井大祐監督の下、サーブを強化するなど多彩な攻撃を展開。また、新リーグとなり、レギュラーシーズンの試合数が倍増する中、コンディションの維持に加え、「一戦一戦楽しんでいこうと自分たちのバレーを再確認できた」(田中主将)とプラス思考も徹底した。その結果、決勝で1セットも落とさずに頂点に立ち、チームの成長を強く印象付ける試合展開をみせた。対戦相手のNEC川崎の金子監督も「相手が1枚も2枚も上手だった」と完敗を認めた。

酒井監督は「素直にすごくうれしいです。長いシーズンで、監督初年度で周りのスタッフに助けられた。女子バレーボールに来て初めてだったので、わからないことだらけだったが、18人の選手たちがそれぞれ役割を果たしてくれた。優勝できたのは選手のおかげ」とシーズンを総括した。田中主将は「初代女王という歴史に名を刻めてうれしい。試合数も多くなって、『大阪マーヴェラス』と名前も変わり新しいことが多くなったシーズンだった。選手一丸となって優勝できたことがうれしい」と笑みを浮かべ、「長いシーズンを一緒に戦ってくれてありがとうございました!」とファンへの感謝の言葉を伝えた。

大阪マーヴェラスの優勝記念グッズを受注販売
大阪マーヴェラスはオリジナルチャンピオンエンブレムをデザインした「パーカー」「タオル」「キーホルダー」、ファイナルの試合写真を中心に今季の大阪マーヴェラスの魅力が詰まった「記念BOOK」を用意、受注販売する。パーカーとタオルは今シーズンを戦った選手の名前入り。「チーム一丸で勝ち取った優勝の記念にぜひお買い求めください」と呼び掛けている。詳しくはオンラインショップで。
また、優勝を記念してSNSキャンペーンを実施。大阪マーヴェラスのXアカウントをフォロー、該当の投稿をリポストすると、抽選で優勝記念グッズをプレゼントする。選手サイン入り優勝記念Tシャツ(18人)▽優勝記念タオル(100人)。選手サイン入り優勝記念Tシャツの枚数は変更になる可能性がある。サインはTシャツ1枚につき選手1人。選手は選べない。サイズはLサイズ。
