阪神高速 上限料金1950円に引き上げ 一方で深夜割引など導入

阪神高速の上限料金改定

 阪神高速は6月1日から、走行距離が長い場合に適用される上限料金(普通車)を現行の1320円から約1・5倍にあたる1950円に引き上げる。阪神高速は2012年、路線ごとの定額制から、走行距離に応じた料金体系に移行。激変緩和で上限額が設定されている。

 新料金案ではその距離を517㌔以上に変更する。ETC未搭載車は原則、一律1950円(630円増)にする。特大車の値上げ幅は1730円だが、トラックなどの「大口多頻度割引」は割引率を現行の最大35%から45%に拡充する。

 また、午前0~同4時に利用すれば2割引きとなる「深夜割引」を導入する。値上げによる80億円程度の増収は、都心部の渋滞緩和を狙った迂回割引や淀川左岸線2期などの整備に充てる方針という。