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万博会場、西ゲート側に喫煙所新設

 4月13日に開幕した大阪・関西万博は、連休初日から多くの人で賑わいをみせるなど盛況ぶりが窺(うかが)えるが、一部の来場者を悩ませているのが喫煙所問題だ。そうした中、万博会場(大阪市此花区)の東ゲート側にある2カ所の喫煙所のほか、新たに西ゲート側にも設置する方向で調整している。

 協会は現在、会場内を全面禁煙とし、来場者や運営関係者らにルールの順守を求める一方で、喫煙者への配慮から、東ゲートの外に2カ所の喫煙所を設けている。こうした協会の対応については、賛否が分かれるが、訪れた喫煙者からは「西口ゲート側にも喫煙所を設置してほしい」などの声が上がっていた。また、全面禁煙である会場内で一部のパビリオン関係者が喫煙している事実も確認されており、協会側の対応に注目が集まっていた。

 そうした現状を踏まえ、協会はバスやタクシーの乗降場がある西ゲート側の会場内外で2カ所の喫煙所を設置する方向で調整していることが、明らかとなった。あらたな喫煙所はパーテーションなどで囲まれた屋外型で、5月中に設置することを目指しているという。 

 協会は違反者が後を絶たないことから、隠れて喫煙する人を減らし、ポイ捨てを低減するなど、来場者の利便性向上や環境美化観点のために必要だと判断した措置と思われる。今回の増設について協会側は、「分煙環境を整備することで喫煙者と非喫煙者の共存を図っていきたい」としており、国内外の来場者や関係者の喫煙事情を考慮する。これを機に、再度ルールの徹底を促し、大阪・関西万博がますます盛り上がることを期待したい。