いつも60分以上の待ち時間が出ているヨルダンパビリオン。やっと館内を見る機会が訪れた。
中に入ると、スタッフから口頭でヨルダンの説明がある。その部屋では、一方の壁に5つの縦型のモニターが埋め込まれていて、ヨルダン各地の紹介映像が流れる。中東の歴史と文化が感じられる街並みや人々の暮らし、厳しくも美しい自然環境などが紹介されている。
反対側の壁前には、火打ち石が並べられていて、1つずつ形も大きさも違う。それらを木琴のように叩くと、ちゃんとした音階があり、音が出る。叩いた音に合わせてその上にある壁に音符や言葉が現れてくる。
音やCG映像、デジタルと、些細な展示にも色々と要素が絡み合い、オリジナルの体験になっていた。ちなみに火打ち石は実際に火を起こすのに使えるそうだ。
その次が同館のメインイベントで、ワディ・ラム砂漠から運んできた砂漠の砂が敷き詰められた空間。同砂漠は映画「スター・ウォーズ」のロケ地としても有名だ。赤い砂は同エリアにある赤い石や岩が風化してできたもので、砂漠地帯が多いヨルダンでもこの砂はワディ・ラム砂漠にしかない。
来場者は全員が裸足になって砂の上に座って映像を見る。砂の上に座ってもサラサラなので、全く付かないので安心だ。360度の全面スクリーンの映像を楽しめるようになっている。
砂漠のシーンから歴史的建造物、現代から未来のヨルダンの街並み、そして星空など幅広くヨルダンを見て楽しむことができる。
砂漠体験が終わると、2階では予約制で死海のスパが体験可能。正面に死海の映像をみながら、BGMに波が寄せてくる音を聴き、壁に塩を丸く固めたものが一面を覆うように置かれているせいか、空気が清らかな感じがした。そんな空間で受けるハンドマッサージが気持ち良くないはずはない。
近いうちにフットマッサージも始める予定があるそうだ。
1階の出口へ向かうスペースでは、サンドアートの実演販売やヨルダンコーヒーなど地元のドリンクやフードが楽しめる。