地域

花壇で地域に笑顔 もり吉ガーデン2周年

参列者より花束が渡された島田さん(後列中央)と、黄色いウィッグで会場を盛り上げる井上さん(前列)

 守口市緑町の高架下にある「もり吉ガーデン」で4月14日、開設2周年を記念した式典が開かれた。会場には、約2200株のカラフルな花で市のマスコット「もり吉」の顔が描かれており、植え替えは年4回行われている。春はネモフィラ、秋はケイトウなど、季節ごとに異なる「もり吉」の姿が楽しめる。

 式典には守口幼稚園の園児も参加し、来場者に歌を披露。キャラクター「もり吉」本人も登場し、会場を盛り上げた。かつてこの場所には最大25世帯のホームレスが暮らしていたが、元市議会議員の井上照代さんが住居や就職のあっせんなど支援を行い、退去後に「もり吉ガーデン花壇会」を設立。地域を花で彩る活動を始めた。同市は2年前、整備を一般社団法人「Like the earth」に委託。

 代表理事の島田昌孝さんが花壇のデザインを担い、井上さんや地域住民らが当番制で水やりや維持管理を行っている。島田さんは「病気で入院していた際、花瓶の花に癒やされた経験から花の魅力に目覚めた。5年ほど前から関わっているが、通りすがりの人から〝きれい〟と言われるのが励み。ごみのポイ捨ても減り、花壇を通じて地域や社会が少しずつ良くなると信じて活動を続けたい」と話している。