熊のアート作、力士姿に 梅田から春場所盛り上げ

大相撲春場所を応援する力士姿のテッド・イベール
大相撲春場所を応援する力士姿のテッド・イベール

 大阪に春の訪れを告げる大相撲春場所(3月26日まで・エディオンアリーナ大阪)に合わせて、相撲装飾で街を彩る企画が大阪市北区のグランフロント大阪で始まった。梅田のシンボルとして親しまれる巨大アート作品「テッド・イベール」が力士姿に変身、買い物客らの目を楽しませている。

 テッド・イベールは、フランスの現代美術作家ファブリス・イベールが手がけた緑色の熊の形をした高さ3.5メートルのアート作品。これまで2019年のラグビーワールドカップに合わせたユニホームやクリスマスに合わせたサンタクロースなどさまざまな特別装飾で街を盛り上げてきた。

 力士姿になるのは20年春、22年春に続いて3度目。化粧まわしのデザインは初めて公募で決定し、「満員御礼」の文字に色とりどりの「テッド・イベール」を配した華やかな作品に仕上げた。また広場周辺の「南館せせらぎのみち」では、のぼり旗がはためいている。

 グランフロント大阪では17~19年、春場所に合わせて力士の取り組みを間近で体感できる相撲イベント「うめきた場所」を開催した。20年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、開催直前で中止を余儀なくされたが、昨年は「番外編」として舞の海秀平さんのトークショーや優勝パレード・セレモニー車両の展示などで相撲の魅力を発信した。

 来年は力士らを迎える従来の「うめきた場所」の“復活開催”を予定しており、担当者は「うめきた場所は、うめきたに春の訪れを告げる名物イベントにもなっており、来年こそはという思いがある。梅田から春場所を盛り上げていきたい」と話していた。