新喜劇が古典芸能とコラボ「伝統芸能新喜劇」が大盛況

 文楽・講談とお笑いがコラボした「伝統芸能新喜劇」が大阪城内のクース・ジャパン・パーク大阪で開かれた。

お染人形のパンティーテックスに内場・やすえ夫妻も思わず拍手

 文楽側は人形遣いの吉田玉翔ら3人が「お染久松」のお染など人形3体を持参し登場。太夫の豊竹芳穂太夫が三味線の鶴澤友之助をバックに語る本格体制。上方講談・玉田家の総帥、玉田玉秀斎が物語の進行説明役を務め、いつもの吉本新喜劇とはひと味違った展開。

内場・やすえ夫妻らで人形を遣ってみるパフォーマンス

 それでも座長を務めた内場勝則、未知やすえ夫妻と森田まりこ、今別府直之は隙間を狙っておなじみの自身のギャグを放り込み客席は大爆笑。
 コラボ場面では、内場・やすえ夫妻が文楽人形を初めて操ったり、人形遣い側が島田珠代のパンテー・テックス・ダンスを披露し大いに盛り上がった。

舞台右の文楽語りに乗って人形が登場。興味津々で眺める内場・やすえ夫妻ら

 終了後のワークショップでは、文楽の演者が観客の質疑応答に応じ、来場者が人形を直接遣ったりして交流。玉秀斎は講談でおなじみの張り扇の作り方と音の出し方を指南。「ネットに上げてね」と最後はスマホの撮影会に全員で応じ盛り上がった。

ワークショップが終わり、来場者の記念撮影に応じる出演者

 演出担当の「プラン9・お~い久馬」の久馬歩は「皆忙しい方ばかりで合同舞台稽古は1回だけだったが、伝統芸能の皆さんが新喜劇をよく理解して下さっていて自ら動きを考案して下さり驚いた。互いの可能性がもっと広がればいい」と話した。

 (畑山 博史)