来春「グラングリーン大阪」南館に、55店舗のショップやホテル、温泉などがオープン

　うめきた2期地区開発事業として、JR大阪駅前で進められているプロジェクト「グラングリーン大阪」の南館が、来年3月21日にグランドオープンすることが決定した。敷地は南街区と北街区に分かれており、9月6日に北街区と公園の一部が先行まちびらきを迎えている。

　今回オープンする南館は、55店舗からなるショップ＆レストランやホテル、MICE（カンファレンス）施設、温泉、クリニックなどが開業する。

　まず注目したいのが2つの大型テナントだ。食と文化を体験できる大規模フードマーケット「タイムアウトマーケット（地下1階）」がアジアに初進出する。約3,000平方㍍のスペースに、厳選された17のレストランと2つのバー、イベントスペースを集積。関西トップクラスのシェフや有名レストランの料理をはじめ、受賞歴のあるバーテンダーのカクテルを堪能できる。

　そして、都会の真ん中で温泉が楽しめる「うめきた温泉　蓮　Wellbeing Park（3・4階）」。プールとフィットネス施設を併設した健康増進施設で、温浴・運動・食事・メディテーション・美容という5つのテーマに基づいた多彩なサービスが受けられる。

　商業施設も伝統のブランドから関西初のショップまでバラエティ豊か。フレンチカジュアルを代表するパリのブランド「アニエスベー（2階）」や、フィレンツェで創られるルームフレグランスを取り揃えた「ドットール・ヴラニエスウメダ（2階）」などが登場するほか、新潟県燕市で製造している高級チタンウェアブランド「サスギャラリー（1階）」も関西初の直営店舗としてオープンする。

　グルメも幅広く充実している。カウンター席メインの隠れ家レストランが集結した「グランシェフズバレイ（1階）」や、接待・宴会といったビジネスシーンでも活躍する名店が揃った「ウメキタグランテーブルズ（3階）」、東洋と西洋の食文化をクロスオーバーさせた料理を提供するカジュアルレストラン「ロイヤルガーデンカフェ（2階）」、神戸牛・近江牛の魅力を余すことなく引きだした和牛懐石が味わえる「わ美（3階）」など、多彩なレストランがあらゆるニーズに応えてくれる。

　カフェも個性派から王道まで粒ぞろい。大阪・北浜に本店を構えるパティスリー「五感」の新ブランド「ゴカンパーラー（2階）」は、フルーツに焦点を当て、果実や自然の恵みを生かした菓子やデザートを届ける。また、「ロンハーマン（2階）」、「マーガレット・ハウエルショップアンドカフェ（1階）」、大阪府内初出店の「カフェキツネ（1階）」は、アパレルショップにカフェを併設。ショッピングとともに、こだわりのコーヒーやフードメニューで楽しませてくれる。

　サウスタワーの5階～27階には「ホテル阪急グランレスパイア大阪」が開業。一歩足を踏み入れると都会にいることさえ忘れてしまうような空間を目指し、上質なおもてなしで〝都会でひとつ上の安らぎごこち〟を実現する。宿泊予約は10月21日から受付開始だ。

　ヒルトンも日本初上陸となる、最上級ラグジュアリーブランド「ウォルドーフ・アストリア大阪」をパークタワーの2階・28階～38階にオープンさせる。50平方㍍を中心とし、ラグジュアリーでありながら利便性を併せ持つ252室の客室、ラウンジ&バー「ピーコックアレー」、レストラン、総面積1,000平方㍍を超える宴会場や会議室、チャペルまで設置する。

ウォルドーフ・アストリア大阪_ピーコック・アレー「提供：グラングリーン大阪開発事業者」

　4階にはカンファレンス施設「コングレスクエアグラングリーン大阪」が入る。190平方㍍から740平方㍍のホールをはじめ、35平方㍍から160平方㍍の会議室などを用意。会議室は部屋ごとにテーマを設けることで変化をつけ、豊かなアイディアやコミュニケーションが生まれる工夫が施されている。

コングレスクエアグラングリーン大阪_パース「提供：グラングリーン大阪開発事業者」

　ビジネスの中心地ウメキタに相応しく、ワーカー用オフィスラウンジも整備する。ダイニングやカフェ、ワークスペース、テラスで構成された「ソラッパ（4階）」は、ランチタイムには不足しがちな栄養素に特化したメニューを提案し、食の観点から健康をサポート。ディナータイムは様々な人とコミュニケーションを図ることができるよう、カジュアルな料理から接待にも利用可能なコースまで幅広く揃える。