鮮魚を輸送、販売するほか、寿司店などの飲食店を全国に展開している「羽田市場」(本社東京都、野本良平社長)が3月3日、阪神梅田本店に続く関西2店舗目として、兵庫県三田市に「超速鮮魚寿司羽田市場三田駅前店」をオープンした。
同社は各地の漁業者と契約。獲れた魚介類を空輸で羽田に集め、その日のうちに首都圏の飲食店に届けるシステムを確立。圧倒的な鮮度での提供が評判となった。現在は提供先も全国へと拡大。空輸を中心に、新幹線や高速バスなどの陸送も使って新たな流通網を構築。一次産業でのイノベーションを目指すベンチャー企業となっている。
同社は2016年、自らも東京銀座に直売店を構えて飲食業に乗り出し、首都圏を中心に9店舗を展開。「三田駅前店」は高級なカウンター寿司でもなく、回転寿司でもない、「本当においしい本格江戸前寿司をリーズナブルに気軽に楽しんでもらえる店」としてオープンさせた。
〝江戸前〟伝統の赤酢のシャリを使い、マグロは大間、職人も自社で教育するなど、独自のこだわりをみせているものの、料金は決して高くない。
大トロや生ウニは一貫680円で提供するほか、一貫80円のネタもあり、最多価格帯は150~250円となっている。
「三田牛」で名高い地に登場させた〝並々ならぬ意気込み〟に地元の期待は高い。