阪神ファン成瀬國晴のタイガース絵画展 4月1日まで阪神梅田本店

 阪神タイガースファンとして知られる大阪在住のイラストレーター、成瀬國晴(88)の描き下ろし絵画展「阪神タイガース2023日本一記念〝さぁ みんなで今季も〟」が大阪・梅田の阪神百貨店梅田本店8階タイガースショップ前で開かれている。4月1日まで、入場無料。

会場を訪れた吉田・元監督(左)と成瀬画伯

 成瀬は、甲子園歴史館顧問を務め、約40年間歴代監督や選手らをグラウンドなどで描き、これまでにもスケッチ画の展覧会を開いてきた。昨年、18年ぶりのリーグ優勝を決めた9月14日に「心を突き動かされ」て岡田彰布監督(66)が胴上げされる作品を描き始め1週間で完成。その後は38年ぶり2回目の日本一となってのチャンピオンフラッグ授与を執筆。投手陣や野手陣など計31点を今年2月末までの約半年で描き上げた。

 「年を重ねて、これだけの点数を描くのはなかなか大変。描くスピードは多少遅くなったが、その分描き方は丁寧になった。タイガースの戦いぶりに1年間元気付けられ、ファンとしての感謝の思いで一杯」と話す。

躍動感あふれる作品に見入る来場者

 会期初日には吉田義男・元監督(90)も鑑賞に来場。1985年成瀬がチームスローガンの「フレッシュ、ファイト、フォア・ザ・チーム」と記された横断幕を描いた事を振り返りながら「あの横断幕をキャンプ地の高知県安芸市のタイガースタウンで掲げたことが一番の思い出。球場に入ると、すぐに目に飛び込んできて、選手も力をもらいました」と懐かしそう。会場の作品を眺めながら「選手を描いた作品ではその特徴や細かい動きまでよく描かれている」と話しながら、見入る一幕も。

 入場無料。作品は一部を除き即売され、会期終了後引き渡される。他に絵はがきやクリアファイルなどの販売も行っている。

(畑山博史)