小学生らが世の中の不思議を深掘り 同志社女子大で成果を発表

 「予測困難な社会」といわれる現代。そんな時代をよりよく、よりたくましく生き抜く力を身につけてもらえたらと、大阪の大手教育出版社「新興出版啓林館」(天王寺区)が小学生を対象にした「たんきゅう塾NEO」を2021年に開校した。新たな教育事業の展開をして丸3年。同塾へ通う子どもたちの成果発表会が先日、同志社女子大学今出川キャンパスで開催された。この様子を取材した。

 同塾は小学1年から3年生対象の「プレスクール①」、小学3年から5年生対象の「プレスクール②」、小学4年から6年生対象の「たんきゅうα」の3クラスで構成される。

 「プレスクール①」では、興味がある世の中の不思議を深掘り。学校の授業で習った「ぶんぶんゴマ」をさまざまな大きさ、形で回転数を調べたり、ユーチューブで観た「コイルトレインやクリップモーター」について実際に作ってみて成果を発表した。「プレスクール②」では、フェルミ推定(=おおよその数計算)について発表。「世界中でポケモンゲームをしている人のポケモン数をあわせるとどれくらいか?」などをユニークな疑問を発表した。「たんきゅうα」では、〝腐る〟をテーマに「お弁当具材の何が一番腐りやすいか」を専門企業や日本細菌検査の人たちと共に調べたことを発表した。

 「たんきゅうα」に通う田中直生(6年生)くんは、「授業を通して、考察に理由や根拠をつけることで信頼性が増すことがわかった。講師が専門的だし、探求が好きな友だちと学べることがすごく楽しい」と元気いっぱいの声で話していた。

■たんきゅう塾NEO/大阪市天王寺区大道4丁目3番25号/電話06(6779)1531