不登校生徒の「コミュニケーション」のきっかけになれば 

西区の総合商社「英和」が堀江中学校不登校サポートルームにデジタルホワイトボード寄贈

 大阪市西区が取り組む不登校支援事業の一つ、堀江中学校内にある校内サポートルーム(学校内適応指導教室)が今年4月から本格的にスタートした。運営のサポートとして、地元で計測制御と産業機械の総合商社「英和」(大阪市西区北堀江4)から、デジタルホワイトボードが寄贈された。


 阿部健治取締役会長は幼少期の頃まで西区で過ごし、同社も西区北堀江で創業し76年が経つ。そんな地元に貢献したいと以前から阿部さんは考えていたそうだ。特に昨今課題として取り上げられる不登校問題に関心を寄せており、今回の寄贈に至った。

 阿部さんは「企業もそうですが、今の子どもたちの課題の一つは『コミュニケーション不足』です」と指摘する。今回寄贈したボードは実際に同社内でも使用しており、コミュニケーションの広がりを実際に感じているという。「ボードを通じて先生と生徒、生徒同士の会話が生まれるように、今の時代の子どもたちのコミュニケーションを促進するために活用してもらえたら」とほほ笑んだ。