アイン河井、NSCで特別トーク授業 「最後のオチをキチンと!」

 来月の入学予定者を対象にした「よしもとアカデミー学院説明会NSC大阪校」オープンスクールの一環として〝特別トーク授業〟見学会が大阪・ミナミの同校で行われ、お笑いコンビ「アインシュタイン」河井ゆずる(43)が初講師を務めた。

時折、笑顔も交えながらNSC生徒に話しかける河井講師

 今月卒業予定の46期生から選ばれた〝大ライブ〟(卒業制作に相当)優勝トリオ「アマルフィん」ら20人を対象に、河井が個々のエピソードトークを聞き「コレはテレビや舞台の練習やけど、自分の与えられた時間は30秒だけと思った方がいい」「話して、まずそのシーンが見えてくること! もっと最後のオチをキチンと!」などと、寸評を即時に繰り出した。

河井講師㊧の具体的な指導に聞き入るNSCの現役生徒

 45分授業だったが「まだ大丈夫」と、予定時間をオーバーして1時間以上熱の入ったやり取りを展開。自らを例に挙げ「僕らのコンビが他の芸人と一緒にテレビに出してもらうと、最初の1周目は必ず相方の稲田がイジられる。僕は2周目で〝隣のヤツはオモロイんかな?〟と見ている方に思われながら、話題を振られるので〝その時にどう面白い話しを的確に出せるか?〟を常に考えている」とNSC生に語ると、皆は真剣なまなざしに。これらのやり取りを後方で見学していた入学予定者が息をのみながら熱心にメモする一幕も。

次第に講評が熱を帯び、上着を脱いで話す河井講師㊧

 この日の河井は、なんばグランド花月、森ノ宮よしもと漫才劇場などでの劇場出番9ステージと在阪テレビ局生出演の合間を縫っての講師役で、「現役のNSC生は20年後輩。僕があの頃にはまだ生まれていなかったコも…」は感慨深げ。「当時は実力もないのにただ、とんがっていた。同期では天竺鼠(てんじくねずみ)が講師の先生方からダントツ認められていた。僕らは後に同期3コンビ(アキナと和牛)でユニット〝アキナ牛シュタイン〟作ったりして。他にかまいたちや藤崎マーケットもいたし…」と、懐かしそう。

「写真でポーズ、言われたらコレしか思いつかへん」と、思わずファイティングポーズを取る河井講師

 NSCの存在について「確かにずっと同期の間で切磋琢磨し続け、楽しいが厳しい環境だった。でもそういうところにいたからこそ今の自分がある。困った時にはNSC講師の構成作家などの先生方にすぐ意見を聞くこともできたから」と後輩たちにエールを贈った。

(畑山博史)