ものづくり 体験でアピール 門真市の町工場を市民に開放

1300度の溶接を見学する様子(一瀬製作所)
1300度の溶接を見学する様子(一瀬製作所)

 門真市の11企業が参加したものづくり工場体験イベント「FactorISM(ファクトリズム)」が、10月26~29日に開催され、多くの来場者が訪れた。工場を一般開放した同イベントは、八尾市が中心となって2020年から開催。参加企業がワーショップや工場見学を行った。

 ステンレス建具を扱う一瀬製作所では、小学生が参加できるペン立て作り体験や、実際に使用されている機械の実演が行われた。一瀬勇樹社長は「何やってるんかな?と思われることが多い町工場だが、それを知ってもらう良い機会。地域を盛り上げるためにも、ものづくりをもっとアピールしたい」と笑顔で話した。

 同イベントの門真支部長で、布もの工房を経営する北次孝得さんは「一番は、町の人たちに知って欲しい」と話す。同社では、一般家庭では見られないプログラムミシンや業務用裁断機などを公開。参加者からは「外から見ただけでは分からない、中の広さが印象的だった。一生に一度で触るか触らんかの機械を体験できたのもうれしい」との声が上がった。北次社長は「イベントに参加する度、地域との関わりが増えた実感がある。これをきっかけに、地域貢献に繋げていきたい」と意気込んだ。