97万6800枚の紙ふぶきが描いた‟世界記録〟 関西創価学園、平和へのモザイクアート

 プール一つ分の広さに、97万6800枚の紙ふぶきが静かに並ぶ。関西創価学園の教職員と生徒たちが作り上げたモザイクアートが、「紙ふぶきで作る最大のモザイクアート」としてギネス世界記録に認定された。面積は315.28平方㍍。交野市にとっても初の世界記録達成となった。

体育館を埋め尽くすほどの作品を前に、輝く笑顔を見せる生徒たち

 終戦から80年を迎えた2025年、同学園は小・中・高校のすべてがユネスコスクールへ加盟した。ユネスコスクールとは、平和や共生、持続可能な社会をテーマに学ぶ国際的な教育ネットワークである。同学園はこれまでも広島・長崎を訪れるなど、平和の尊さを伝える教育を続けてきた。その積み重ねの先に、戦後80年という節目が重なった。「この節目に、世界平和教育を発信できる取り組みを」——その思いから、この挑戦が生まれた。

 制作は今年1月から約1カ月かけて行われた。参加したのは小・中・高校の生徒と教職員を合わせた2200人。描かれたのは、学舎とそれに架かる大きな虹。まず取り組んだのは、図案をモザイク化すること。16色の紙ふぶきを97万6800枚、縦14㍍・横21㍍の台紙に配置していく設計が行われた。

 紙ふぶき1枚は12㍉にも満たない。その一枚一枚を、マス目に沿って丁寧に貼り続ける地道な作業が続いた。授業を短縮し、制作時間に充てる日もあった。休み時間も惜しみながら、教職員と生徒が一体となって取り組んだ。

 企画した職員の坂井俊仁さんは「一人の力は小さいかもしれないが、皆の力が集まればこんなにも大きな、世界一のアートを作ることができるという事の学びは大きい」と話す。参加した生徒たちは「皆で力を合わせて挑戦した甲斐があった」「認定されるまで不安だったが、やればできるという自信につながった」と笑顔をみせた。
 続けて、世界記録へ登録されたことに対し「こうした経験を通して、子どもたちが世界を身近に感じ、将来世界で活躍するきっかけになれば」と目を輝かせた。

細かな作業も楽しそうに友情を育む時間となった

 ユネスコ憲章には「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」と記されている。世界の平和とは、7色の虹を自ら友人へ、さらに周囲の人々へと、1本また1本とかけていく挑戦の中でこそ輝きを増すものといえるだろう。終戦80年の節目にあたり、2200人が重ねた努力の汗は、それぞれの心を彩る虹となり、今後も長く輝き続けるに違いない。

ギネス認定証を手に、達成感と誇りに満ちた表情の生徒たち
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