新卒5年目 26歳の新社長 高齢者施設仲介センター「花ここち」

 有料老人ホームの運営などを手掛ける日本ロングライフの完全子会社で、高齢者施設の紹介事業を展開する「花ここち」の新社長にこのほど、新卒5年目で26歳の北林拓馬さんが就任した。

高齢者施設仲介センター「花ここち」

見学にも同行。入居まで道先案内

 ロングライフグループは、人財育成やスタッフの自主性を重んじることを目的に社内公募制度を実施しており、これまでも新規プロジェクトの立ち上げの際などでメンバーを公募してきた。今回はグループ会社の社長を公募するという初のケースで、立候補した北林さんが選出された。

 花ここちは、高齢者住宅に関するさまざまな相談を受け付け、施設への入居までをサポートする会社として2019年に創業。紹介先はロングライフグループが運営する施設にこだわらず、他社施設も含めて相談者の要望や状況に応じた提案をしていく。

 「どの施設がベストな選択なのかは、相談者の好みや環境、今のお身体の状況、そしてご本人や家族の経済的な側面などで異なる。それに、入居して初めて不便さに気づくケースだってある。こうしたミスマッチをなくして、豊かな暮らしを手に入れてもらうことがわれわれの使命」と北林社長。

 相談は電話でできるほか、対面を希望する場合は担当員が自宅や病院に出向く。相談者からニーズを聞き取ったうえで、何を基準に探すかをプロの視点から個別に提案。複数の施設を提示した後、見学にも送迎付きで同行し、家族をサポートする。緊急性の高い相談者には即日の入居にも対応していくという。

 利用者は相談から入居まですべて無料。仲介の手数料を施設側に負担してもらうことで気軽に利用できるようにした。

 北林社長は「私自身、多くの入居されている方とも交流して来たし、施設側の視点も理解している。外からは見えない内部の事情に精通した経験は、相談者のベストな選択に役立つはず。入居が決まった後も介護申請や引っ越し、今の家をどうするかなど、わずらわしい手続きが残っている。相談者に負担がかからないよう、この辺りもお手伝いし、新しい暮らしへスムーズに移行できるようにサポートしたい」と話している。

 場所は大阪市北区堂山町1─5、三共梅田ビル6階。問い合わせはフリーダイヤル(0120)087551(年中無休)。