百済の古都「扶余」関西で観光PR 関空直行便でアクセスが向上

 韓国の中西部にある扶余(プヨ)郡の観光PRで、同郡のファン・デジン観光振興課長らが10月15日、週刊大阪日日新聞社を表敬訪問した。関西空港から直行便が就航する清州(チョンジュ)国際空港から扶余中心部へ向かう空港バスが、10月に運行を開始。年末には、主要観光地を巡回する周遊バスの導入も予定されていることから、関西でのPRに力を入れている。
 扶余郡は、世界遺産「百済歴史遺跡地区」の主要エリアで、韓国最大規模の歴史テーマパーク「百済文化団地」、百済金銅大香炉を所蔵する国立扶余博物館、蓮(ハス)の名所である宮南池(クンナムジ)など見どころが集中する。夏の「蓮の花まつり」や秋の「百済文化祭」は全国、海外から集客があり、ファン課長は「関西からのアクセス強化で、若年層や家族層の来訪を広げたい」と話した。
 扶余郡は奈良県の明日香村や福岡県太宰府市と交流があり、日本古代史とのつながりのある地域でもある。

週刊大阪日日新聞社を訪れた(右から)ファン課長、主務官のキム・テウクさん、主務官のコ・ウリさん=2025年10月15日、編集部撮影
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