2025年生まれ 人気の名前は、碧(あお)と翠(すい)

 ベネッセの妊娠・出産・育児ブランド「たまひよ」はこのほど、今年1月から9月に生まれた約16万6000人の新生児を対象にした「赤ちゃんの名前ランキング2025」を発表した。男の子は「碧(主な読み「あお」)」が2年連続で1位に。女の子は「翠(主な読み「すい」)」が初めて首位となった。
 男の子では「湊(みなと)」が2位、「陽翔(はると)」が3位と続き、女の子では「陽葵(ひまり)」「凛(りん)」が上位に入った。いずれも一文字や自然を感じさせる名前が目立ち、「たまひよ」編集部は「音の響きや漢字の意味を重視する傾向が続いている」と分析している。

名づけに法改正を意識、45%に

 一方で、「たまひよ お子様の名づけに関するアンケート」によると今年5月に施行された改正戸籍法(戸籍の氏名にフリガナ記載を義務化する、読み方として認められない名前に一定の制限が課されるなど)を意識して名づけをした人は45.3%に上ったという。行政窓口で読み方の説明を求められた人は4.3%で、「読みにくいと指摘された」「出典を求められた」などの声があったが、受理されなかった回答はなかった。
 制度改正をきっかけに、名付けをめぐる親の迷いや戸惑いも見られる。本紙では、当初つけようとしていた漢字が珍しい読みになることをわかっていたため、事前に役所に相談に行ったというAさんを取材。「言葉の響きや思いを大切にして名付けを考えていたが、『先例がないと説明が難しいかもしれない』と言われ、悩んだ結果別の漢字にした」と話していた。

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