「プレミスト」ブランドで分譲マンションを展開する大和ハウス工業は2月3日、2024年度以降に着工する全ての分譲マンション「プレミスト」に、断熱性・省エネ性能を高め、再生可能エネルギーなどにより、エネルギー収支ゼロを目指すZEH─M仕様を採用すると発表した。
ZEH─Mはネット・ゼロ・エネルギー・ハウス・マンションの略称。同社では、全住戸で断熱性能基準をクリアし、住棟全体で一次エネルギー消費量を20%以上削減する「ZEH─M オリエンテッド」以上の仕様を採用する計画。
同社がZEH─M仕様のマンション開発を始めた2018年度には、新築分譲マンション全体に占めるZEH─M比率は着工戸数ベースで1%だった。しかし、21年度には43%、22年度は76%(予定)に拡大。関西での開発実績では、2月に工事が完了する「プレミストタワー靱本町」(大阪市西区)「プレミスト京都 四条堀川」(京都市下京区)、「プレミスト京都五条」(同)がある。
同社は昨年5月に発表した「第7次中期経営計画」で、ZEH─Mの採用率を26年度に100%とする目標を掲げていたが、全国での開発・販売体制が整ったことから、当初目標を前倒した。