桂福丸プロデュース「子どもだけ寄席」 繁昌亭で12月25・26日開催 扇子と手ぬぐいで学ぶ落語の世界

 天満天神繁昌亭(大阪市北区天神橋2-1-34)で、「かつらふくまるの子どもだけ寄席」が12月25・26日の2日間で開催される。

 入場対象は小学校1年生から6年生までの児童に限定され、入場料は当日支払い500円。先行予約は公式LINEで11月16日午後11時59分まで受け付け、一般販売は11月21日から、チケットぴあおよび繁昌亭の窓口で開始される。出演はラクゴニンジャ、桂源太、渡辺あきら(ジャグリング)、桂福丸。

ラクゴニンジャの寄席

 同イベントは、上方落語家・桂福丸が企画・プロデュースする「子どものための落語会」で、毎年人気を集めている恒例行事だ。会場内は子ども専用の空間となり、大人の入場はできない。子どもたちだけで落語を楽しむ特別な空間となる。

 ステージでは、落語の基本をわかりやすく紹介するキャラクター「ラクゴニンジャ」が登場し、扇子や手ぬぐいを使ったしぐさ、登場人物の演じ分けなどを解説する。その後、子ども向けにアレンジされた落語公演が行われ、ユーモアあふれる話芸を体験できる。日によっては曲芸や鳴り物紹介もあり、日本の伝統芸能を五感で楽しむことができる内容となっている。

 「子どもだけ寄席」は、「子どもが自分の感性で笑える場をつくりたい」という桂福丸の思いから生まれた企画。笑いを通して人と人をつなぎ、子どもたちに「ことばの力」や「思いやりの心」を伝えることを目指している。古典落語の伝統を大切にしながらも、学校や地域施設などで新しい形の落語を届ける取り組みを続けており、その活動は〝笑育(しょういく)〟として全国的に注目されている。

桂福丸さん

【桂福丸 プロフィル】1978年神戸市東灘区生まれ。灘中学・灘高校を経て京都大学法学部卒業。英語落語の経験を経て、2007年に4代目桂福団治に入門。天満天神繁昌亭など各地で活躍。文化庁芸術祭新人賞、大阪文化祭奨励賞、繁昌亭大賞奨励賞など受賞多数。著書に『怒られ力~新社会人は打たれてナンボ!~』(明治書院)。地元では子ども向けの「宿題カフェ」を開催するなど、教育活動にも力を入れている。


タイトルとURLをコピーしました