
大阪・LAUGH&PEACE ART GALLERY(中央区難波)で、10月24日から3日間の期間限定で開催中の企画展「すち子の家」。オープン直前に行われた内覧会では本人も登場し、実際に舞台で使用された小道具や衣装のほか「そんなアホな…」と思わずツッコみたくなる仕掛けがいっぱいの〝ぶっ飛んだ住まい〟の全貌が明らかに! この様子をネタバレ全開でレポートします。
一瞬たりとも気が抜けない? 玄関先から〝すち子ワールド〟全開!
会場入り口に設けられた、すち子の家の玄関口。表札は「すち子」とあり(そんなアホな)、乳首ドリルを手にした等身大パネルが小型犬を従えてお出迎え。インターホンらしきボタンを押すと、かわいらしい黒豆柴のビジュのワンコのことを「この子はほぼピット・ブル・テリアで…肩を食いちぎることもあるので気をつけて」と、すち子ボイスが流れる仕掛け。
中へ入ると、レトロな自転車や黒電話などが置かれた、生活感たっぷりの玄関先らしき空間が広がり、なつかしいCMパネルやフォトブースを設置。エコバッグにTシャツ、ステッカーなど、オリジナルグッズの購入もここでできるようになっています!
ちょっと(かなり?)風変わりなすち子の日常を見事に再現!
さらに進むと、ふすまの奥に居間が出現。
畳敷きのちゃぶ台(テーブルではない)には、カゴに入ったみかん、すち子の食事と思われるお好み焼き、飲みさしの缶ビール。箪笥(クローゼットではない)は開けっぱなしで、すち子の衣装や普段着が丸見え。仏壇の前にはなぜか上下不揃いの女性下着が干されたまま。木彫りの熊が飾られた食器棚の中には、今となってはとてもレアなすち子印のビールジョッキが並べられてあって、いかにもすち子らしい、自由奔放な暮らしぶりが見て取れるようです。


家具だけでなく、壁にかけられた掛け軸や家族の肖像画、すち子がなにやら意味深な言葉を書き残した色紙なども飾られています。
目につくものすべてが楽しく、どこか懐かしさも込み上げてくる、すち子ファン、吉本新喜劇ファンにはたまらない空間に仕上がっていました。

(文・西村由起子、撮影・畑山博史)
