新たな高齢者住宅、茨木に開設 SOMPOケア「そんぽの家S新茨木」 介護業界20年、中西ホーム長の挑戦

そんぽの家S新茨木の外観

 SOMPOケア(本社・東京都品川区)は9月1日、大阪府茨木市中津町にサービス付き高齢者向け住宅「SOMPOケア そんぽの家S新茨木」を開設する。大阪府内で66棟目、茨木市内では5棟目となり、阪急茨木市駅から徒歩8分という利便性を備えながら、地域とのつながりを重視した新たな拠点となる。

 新施設は鉄骨造3階建てで、総戸数は68戸。各居室には浴室、洗面台、キッチン、収納スペース、エアコンを備え、無料のWi-Fiも利用できる。賃貸マンションのような自由度の高い住まいでありながら、24時間の緊急対応や安否確認など、高齢者の暮らしを支えるサービスが付帯する。

好みの家具が持ち込める居室(写真はモデルルーム)
ホームで提供される料理のイメージ

 介護・医療サービスは入居者の状態に応じて柔軟に利用できる仕組みで、グループの介護事業所や地域の医療機関と連携。入居前に利用していた在宅サービスを継続できる点も特徴だ。さらに、介護保険外の「プライベートサービス」では、買い物や趣味活動、外出の付き添いといった日常支援を提供し、「その人らしい暮らし」を実現する。

入居者やスタッフが手をかざすだけで操作できるエントランスのスマートキー

 同社は地域との共生にも力を入れており、「子ども食堂」の開催を予定する。同食堂は全国の拠点で展開し、これまでに累計5万食を提供。入居者と地域の子どもたちが交流し、世代を超えたつながりを育む場となる。また、子どもたちにも将来、介護の仕事に関心を持ってもらいたいという思いもある。

 入居条件は原則60歳以上で、自立から要介護5まで幅広く対応。月額利用料は19万7800円から(二人入居は2部屋契約)。定期的に事前説明会を開催している。

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「入居してよかった」を目指す 介護業界20年、中西ホーム長の挑戦

ホーム長の中西さおりさん

 ホーム長に就任する中西さおりさんは、介護業界で約20年の経験を積んできた。デイサービスで経験を積んだ後、介護福祉士やケアマネジャーの資格を取得し介護現場で高齢者と向き合ってきた。「食事や入浴のお手伝いだけではなく、〝その方がどう過ごしたいか〟を常に意識してきました」と振り返る。

 その後、同社施設の「そんぽの家S高槻南」ホーム長を経て、「そんぽの家S新茨木」に赴任した。「この施設に入居してよかったと思ってもらえることが何よりの目標です。暮らしの場であり、同時に地域の交流拠点にもなる。ご家族や地域の方々とのつながりを大切にし、感謝の〝ありがとう〟が日々積み重なるホームを目指したい」と抱負を述べる。

 開設準備の合間も、近隣の介護医療施設や住戸を訪ねて顔を出すなど、地道に地域との接点を広げている中西さん。9月から始まる新たな挑戦に、地域住民の期待も高まっている。

■そんぽの家S新茨木/茨木市中津町4-29/電話(0120)371865
https://www.sompocare.com/service/home/satsuki/H000483