寛平GMも太鼓判 小林ゆう、単独ライブで存在感

 吉本新喜劇の若きマドンナ、小林ゆう(26)の3回目となる単独ライブ「大人の授業参観〜一夜限りの60分」が大阪・YESTHEATERで行われた。お笑いライブは通常主役以外に掛け合いの相手方やゲームやトークのメンバーら数人が登場するが、今回は1時間強の公演時間を小林独りだけで演じ切り場内を爆笑に呼ぶ熱演で盛んな拍手が起こった。

小学生の衣装でいきなり「立ちブリッジ」であいさつする小林

 小林は155㌢と小柄な方で新喜劇では小学生役で頭角を現しただけに単独ライブも「大人の入学式」など学園にちなんでのシリーズ化。独りでコント「授業参観」など3題と古典落語「平林」1席を演じ、途中でゾンビなどの汚れ役もいとわぬ熱演。衣装替え時間中も、コント作家や自身のマネジャーとの掛け合いやNG集の映像放映で観客を楽しませた。

汚れ役もいとわず顔中血糊でベッタリの小林

 7月上旬の間寛平GMと現役4座長がそろい踏みした「大阪・関西万博」シャインハットでの新喜劇特別公演。小林は物語のカギを握る外国王女様役でヒロインを演じた。約120人在籍する新喜劇座員で20人ほどしか出演できない国際的晴れ舞台への抜てきに、その人気と実力を買われ通常公演でも各座長から引っ張りだこ。当然、個人で行う単独イベントの稽古時間はほとんどといっていいほど取れないほど忙しい。しかし小林は「座員ネタバトル」で常に上位を占めるほどコント構成力には定評があり、初挑戦の落語は月亭方正に付き猛特訓し無事に演じ切った。

猛特訓で習得した落語を口演する小林

 この日の〝独り舞台〟をジッと幕間から見守った間寛平・新喜劇GMは終演直前に舞台に登場、観客に「これからもゆうちゃんの応援よろしく」と客席に向かい深々と頭を下げた。

 小林は終演後も疲れを見せず出口に走って見送りに出て生写真1枚ずつプレゼントするサービスぶり。今月末まで「新喜劇座員総選挙」実施中とあって、一昨年28位、昨年17位と大きく順位を上げてはいるが「皆さんの投票で今年はぜひベストテン入りを」と更に意欲を燃やす。

袖で見ていた寛平GM(左)がラストで舞台に登場

 寛平GMは小林について「若手の中でもネタバトルの頃から常にやる気を感じ続けさせる貴重な存在。このまま真っ直ぐ伸びて行ってほしい」と期待を込めた。

(畑山 博史)