大阪の三大夏祭りを締めくくった住吉大社「住吉祭」 迫力満点の神輿渡御で参拝者を魅了

氏子たちの威勢のよい掛け声とともに繰り広げられた神輿渡御

 大阪三大夏祭りの最後を飾る住吉大社(大阪市住吉区)の「住吉祭」が8月1日まで行われ、多くの市民や海外の観光客でにぎわう7月27日の神輿渡御(みこしとぎょ)では、大阪一の大きさとされる大神輿(重さ約2㌧)を担いだ氏子らが、堺市の宿院頓宮まで練り歩き、猛暑を吹き飛ばすような迫力満点の〝祭り絵巻〟を繰り広げた。

 大阪の夏祭りは、愛染まつりに始まり、天神祭を経て住吉祭で締めくくるといわれ、全国各地にある、住吉神社2300社の総本社である住吉大社の住吉祭は、伝統と格式ある祭典として人気を集めている。

 今年は21日の神輿洗神事(みこしあらいしんじ)から始まり、31日の例大祭では、「茅の輪(ちのわ)くぐり」で無病息災や厄除けを願う家族連れも見られた。

 祭りのクライマックスともいえる、神輿渡御では、神輿を担ぐ氏子たちが威勢のよい掛け声を張り上げ、同大社の参道や市街地で数々の見せ場を披露。最大斜度約48度の反橋(そりはし、通称「太鼓橋」)では、住吉祭太鼓会の会員たちが打ち鳴らす太鼓の音が響き渡る中、こん身の力を振り絞って、神輿渡御をやり遂げ、参拝者から大きな拍手が送られた。