
箕面自由学園高等学校(理事長・松矢康彦)の強化クラブ「GOLDEN BEARS」が、箕面市の特命大使「箕面元気・勇気・笑顔大使」に就任した。7月23日、同校の桂門ホールで就任式が行われ、原田亮箕面市長から特命大使の称号とステッカーが授与された。
GOLDEN BEARSは、チアリーダー部・吹奏楽部・男子アメリカンフットボール部・男子バスケットボール部に加え、来年4月には男子バレーボール部が新設予定。いずれも全国レベルの実績を持ち、箕面市の名を全国に発信し続けている。
同市が設ける「特命大使」は、スポーツや文化などの分野で活躍する個人・団体が、地域の魅力を内外に広める制度。GOLDEN BEARSは今後、市の公式行事や地域イベントなどに参加し、箕面市のPR活動を担う。
就任式では、田中良樹学園長が「地域とのつながりを何より大切にしてきた本校にとって、この任命は大変意義深い。生徒たちが地域の希望となるような存在に育ってくれることを願っています」と語った。
式典の後には、チアリーダー部による力強い演技や、吹奏楽部による演奏、アメリカンフットボール部によるデモンストレーションなど、各クラブがそれぞれの特色を生かしたパフォーマンスを披露。会場は大きな拍手と笑顔に包まれ、まさに「元気・勇気・笑顔」を体現する場となった。


各クラブの紹介も行われた。チアリーダー部は「日本一」を掲げ、JAPAN CUP日本選手権大会で24回の優勝歴を誇る。地域イベントにも積極的に出演し、市民とともに盛り上げている。
吹奏楽部は1991年に創部され、現在92人が在籍。「日本一」「NO LIMIT」などをモットーに活動し、マーチングコンテスト全国大会では金賞8回。来年には米国・ローズパレードへの出場も決まっている。
アメリカンフットボール部は1974年創部。「ONE TEAM」の理念のもと、全国大会出場15回、1991年には全国制覇を果たした。地域の子ども向けスポーツ教室「ベアーズアカデミー」も運営している。
男子バスケットボール部は2010年に強化指定。地域に根ざしながらも近畿大会ベスト8などの実績を残しており、「感謝・感動・貫徹」を胸に全国大会を目指す。
男子バレーボール部は来年の創部を予定。同市を拠点とするサントリーサンバーズと連携しながら、地域とともに全国を目指すチーム作りを進めていく。

原田市長は「すでに地域のイベントなどで活躍いただいているGOLDEN BEARSが、特命大使としてさらに箕面を盛り上げてくれることを期待しています」と激励。今後はふるさと納税などを通じた支援も広げていく。
松矢理事長は「創立100周年という節目の年に大使に任命いただき、光栄です。地域に支えられてきた学園として、これからは恩返しの時期。元気・勇気・笑顔を地域に届けたい」と生徒らを鼓舞した。チアリーダー部部長の生徒も「誇りを持って活動します」と力強く語っていた。
箕面自由学園は1926年創立。今年度は100周年の節目を迎える。これを機に、学園と地域が一体となって未来への歩みを新たにする。