JR大阪駅北側の再開発「うめきた2期」エリアに3月21日、「グラングリーン大阪南館」が開業した。館内には、アジア初進出のフードマーケット「タイムアウトマーケット大阪」や関西最大級の健康増進施設「蓮」をはじめ、日本初や関西初などの55店舗が入居。さらに、阪急阪神グループが手掛けるホテルやオフィス、国際会議にも対応するマイス施設などがそろう。北側には「うめきた公園」が広がり、都市と自然が調和する新しいライフスタイルを展開。大阪・関西万博の開幕を前に、国内外から注目される新たなランドマークとして期待されている。
ワンランク上の滞在 阪急阪神の上位ブランド
ホテル阪急グランレスパイア大阪
阪神阪急グループが展開するホテルで、ヨドバシ梅田タワーの「ホテル阪急レスパイア大阪」の上位ブランド。アースカラーをベースにした落ち着いた雰囲気で、大きな窓のある開放的な空間が特徴だ。客室は482。26・27階のクラブフロアの宿泊者は専用エレベーターで繋がる「うめきた温泉 蓮」を利用できる(1泊1回)。オールデイダイニング「メゾン ヴェルテ」は、東京・青山の人気フレンチ「L’AS（ラス）」のオーナーシェフ・兼子大輔さんがメニューを監修した。
JR大阪駅直結「うめきたグリーンプレイス」が開業
吉野家・モスなど人気チェーン 国内初、AIで混雑予測も
JR大阪駅うめきたエリアの地上出口に直結する商業施設「うめきたグリーンプレイス」が3月21日に開業した。「グラングリーン大阪南館」や「ルクアイーレ」と屋根付きの連絡デッキでつながっている。
パンケーキで有名な「エッグスンシングス」や西日本初出店となる東京の高級焼き肉店「うしごろ」など飲食店中心の施設で、2階には全220席のフードコートがあり、日常使いがしやすい吉野家やモスバーガー、丸亀製麺なども入居。テラス席を設置し、緑を感じながら食事を楽しめる店も多い。また、国内で初めてAI（人工知能）が混雑時間を予測するサービスを導入し、ウェブで配信している。
施設内にはパブリックアートも設置。手元のスマホ・タブレットを通じてVR空間と現実空間の融合を楽しむ体験型XRアートは、アートになじみのない人や子どももゲーム感覚で楽しめる。
大阪の食と文化が一堂に 新感覚のグルメマーケット
タイムアウトマーケット大阪 （地下1階）
米ニューヨークや中東ドバイなど世界10都市で展開する「タイムアウトマーケット」がアジア地域には初の進出。延べ床面積約3000平方㍍を超える店内には17のキッチンと2つのバーを設置。ミシュラン受賞歴のある店や地元に根付いた人気店などが手がける料理を、カジュアルに楽しめるのが特徴で、大阪の「食い倒れ文化」を存分に楽しめる。DJブースを備えたステージでは、ライブパフォーマンスやアートイベントも開催され、食とカルチャーを融合した新しい体験を提供していく。
MICE施設 コングレスクエア （4階）
4階には190平方㍍から740平方㍍のホール、35平方㍍から160平方㍍の会議室、充実した控え室を備えるカンファレンス施設「コングレスクエア グラングリーン大阪」がオープン。国内外からの抜群のアクセスを生かし、国際会議、イノベーティブなイベントなどビジネスから観光まで幅広いニーズを担う都市型施設となっている。
次世代オフィスに大手企業も続々移転
コクヨやクボタ、塩野義製薬など大手企業の本社や拠点の移動が次々と発表されているオフィスエリア。ワーカー用オフィスラウンジや、ワークスペース、子育て支援施設等の整備により柔軟な働き方をサポートするビジネスの新たな拠点として期待されている。
梅田のど真ん中にインフィニティプール
うめきた温泉 蓮 Wellbeing Park （3、4階）
「神戸みなと温泉 蓮」のノウハウを生かした健康増進施設。目玉はマリーナベイ・サンズの大阪版を思わせるようなインフィニティプールで、うめきた公園や高層ビルを一望できる。施設内にはジェットで体が浮く「フローティングバス」を備えた天然温泉やローマのスパのようなドライサウナ、ヒマラヤ山脈の岩塩を使った岩盤浴、ジムなども。健康状態からメニューを選べる発酵食や料理人の調理が見えるライブ割烹の食事も楽しめる。
南館は多様な飲食ゾーン
南館は多様な飲食ゾーン。「タイムアウトマーケット大阪」をはじめ、西洋レストランの高級ステーキ店やイタリア料理、うなぎ料理など上質な6店が集う「ウメキタグランテーブルズ」（3階）が。他にも完全予約制でカウンター席のメインの隠れ家レストラン7店舗からなる「グランドシェフズバレイ」（1階）など、食の多様性と特別な体験を提供するエリアがそろう。カジュアルに楽しめる市場型のにぎわいから、洗練された空間で味わう本格料理まで、好みに合わせて選べる。
