大阪市は3月12日から、住民移動届など申請時にマイナンバーカードを活用する「書かない窓口」を全24区役所やサービスカウンターなどに導入する。
専用端末を使って申請書に記載する基本情報をマイナンバーカードから自動で読み取り、申請書類に印字する仕組み。これにより市民の記入負担を軽減し、手続き時間の短縮と窓口混雑の緩和を目指す。

新たに設置される専用端末は、全24区役所や出張所に103台、主要サービスカウンターに6台、大阪市役所本庁舎に2台の計111台。対応可能な書類は住民情報関係17種類、国民健康保険関係7種類、保健福祉関係32種類など計65種類にのぼる。申請書1枚あたりの記入時間が平均3分短縮される見込みで、市民の利便性が大幅に向上すると期待されている。
この取り組みは、政令指定都市として初の大規模導入となる。市は窓口業務の効率化だけでなく、職員の負担軽減や市民の利便性向上にもつながるとしている。また、今後もデジタル技術を活用した行政サービス改革を進め、さらなる利用環境の整備に取り組む方針だ。