気になる地元の学校のハナシも
11月7・8の両日、庭窪中学校2年の荻山夏歩さんと中尾友哉さんが、週刊大阪日日新聞で「職場体験」を行った。主な業務内容は守口市・瀬野憲一市長への取材とインタビュー記事の執筆。「中学生記者」として、質問内容から考えてインタビューした。今回は、実際に2人が書いた記事を掲載する。瀬野市長の意外な一面が知れるかも!?
中尾 なぜ市長になろうと思ったのか。
市長 高校卒業後、大阪府庁に入庁してすぐ、守口市の大庭浄水場で5年間勤めました。結婚を機に、滝井駅の近くに引っ越して5年間住んでいました。40歳の時、守口市に2年間派遣され、その後、藤井寺市の副市長を2年間務めました。守口市の行政に携わったり市長の仕事を横で見ているうちに、「もっと良くしたい」と思い、市長に立候補しました。
中尾 守口市をどのように良くしたいか。
市長 現在の守口市はさまざまな飲食店や交通手段、モノレールや地下鉄があり、とても住みやすいと思います。
子育て世帯の方の経済的な負担を軽減するために、市立小学校及び義務教育学校前期課程の学校給食費用の無償化などの取り組みを行っています。そのおかげか、最近では若い世代の人口も増えてきています。ですが、今よりもっと住みやすい守口市にしていきたいです。
萩山 小学校の登校の時の登校見守りのボランティアの派遣について。
市長 学校によっては保護者の方が登校の見守りを行っていますが、学校の統合により、見守りの場所が遠方になってしまい、保護者の方への負担が増えていることもあります。
現状では市役所からのスタッフ派遣は難しいので、各地域の皆さんにご協力いただければと思っています。
中尾 小学校の合併の条件は何か。
市長 学校全体の人数の減少や校舎の老朽化など様々な状況を総合的に判断し検討を進めます。また、校舎をそれぞれ建て替えるのと、2校を1つの小学校として合併するのとではお金や時間、工事を行う期間などが違いますし、何より子どもたちにとって何が一番良いのかをしっかり考える必要があります。
萩山 守口市内の中学校の工事予定について。庭窪中は築年数が経っていて雨漏りや床軋(きし)みも出てきているので工事をしてほしいが工事予定はあるか。
市長 工事を行う順番は校舎の傷み具合で決まります。あまりにも酷い場合は緊急での対応も可能です。床が軋む・雨漏りがするなどは校長先生に言ってもらえればすぐに対応するようにします。
萩山 市長となった今、勉強していることはあるか。
市長 政治家として、人前に出て話す時にどうすればよいかということを勉強しています。他にも、他の市町村はどのような取り組みをしているのか情報を集めています。知らないことを知るということを大切にしていきたいですね。
萩山 市長の趣味は何か。
市長 映画鑑賞と食べ歩きですかね。最近はよく「ネットフリックス」や「アマゾンプライム」などで映画を見ます。お気に入りはたくさんありますが「地面師たち」がおもしろかったです。少し怖い映画も好きです。
萩山 市長の中学時代はどんな学生だったか。
市長 真面目でよく勉強をしていましたね。成績も良く学年でも上位の方でした。
小学生の頃に描いた絵が美術館に展示されたこともあり部活は美術部に入っていました。部活では絵を描くことよりも友人と話していることのほうが多かったです。
進路については中学卒業後すぐに働こうと思っていました。しかし先生にそのことを言うと高校進学を強く勧められたので進学しました。
萩山 市長行きつけの守口市内のお店はどこか。
市長 ラーメン屋・そば屋・うどん屋によく行きます。よく行くラーメン屋は「尾道ラーメン山長」、そば屋は「理(ことはり)」と「そば切り木はら」へ行くことが多いです。よく行くうどん屋は「亀屋本店」です。中華料理の「扶士古(ふじこ)」も好きですね。
最後に市長から、「『東海道』って何次あるか知っていますか?」との質問が生徒に投げかけられた。生徒は分からない様子で、市長は、「京都までの東海道五十三次が有名だが、江戸~大坂を結ぶ五十七次もあった。その最後、57番目の宿場町が『守口宿』です。今年はその東海道が完成して400年の節目を迎えるんですよ。ぜひ、覚えて帰ってくださいね」と話した。
職場体験の感想
今回職場体験で記事を作らせてもらいました。特に一番印象に残ったのは市長へのインタビューです。すごく緊張したけれど、自分なりに頑張れました。初めてのすごい体験を2日間でたくさんさせてもらったので、この貴重な経験を今後の中学校生活などに生かしていきたいです。(中尾)
文字を書くのにも、すごく細かい修正が入って、想像していたよりも大変でした。インタビューの時は会話をしながらメモを取ることがとても難しかったです。文字を書くことの難しさと大切さを知れるいい機会になってよかったです。(荻山)
【新聞記者のお仕事体験・講演依頼お待ちしています!】
「地域の方に、より週刊大阪日日新聞を身近に感じてほしい」「新聞のおもしろさや取材・執筆の楽しさを一人でも多くの方に知ってほしい」…そんな思いで今回の職場体験を受け入れました。今後もいろんな場所で実施できたらと思いますので、どしどしご連絡ください! 大人向けの講座やコラボなどのお声がけもお待ちしています!(担当記者:礒見愛香)