きっかけは、生野区の「次世代職業体験プログラム」
大阪市立桃谷中学2年の生徒らが企画したパン4種類が、地元企業で洋菓子の製造・販売、飲食店経営を営むダイヤ(大阪市生野区新今里)の協力を得て商品化、販売される。今年で創業78周年を迎えるダイヤは、生野区が推進する「次世代職業体験プログラム」に参画している。4種のパンは、11月3日に開催される同校文化祭「桃中祭」で販売される。
▼onlyパン
「好きなパンを組み合わせたい!」そんな思いからメロンパン×さつまいも入りホイップクリームという贅沢なパンが完成。
▼酸いも甘いもさつまいもパン
さつま芋クリームを混ぜ合わせたホイップクリームに蜜漬けさつまいもを入れ、紫芋風味のコーティングチョコでさらに芋感アップ!
▼ワンパン
バナナ風味のパン生地に、チョコレートスプレッドを絞り、かわいい犬の形に仕上げました。
▼さくとろ桃中パン
菓子パン生地に、桃風味のビスケット生地をのせ焼き上げ、カスタード風味のクリームを入れて仕上げました。
大阪有数の〝ものづくりのまち〟生野区だからこその職業体験を
大阪市24区の中で最も製造業の多い〝ものづくりのまち〟生野区。同区では、区内の製造業で働く人や技術の魅力発信と同時に、職業観を広げる小・中学生のキャリア教育や体験活動の充実、学校支援に力を入れている。この一環として今回、中学生が商品開発から販売まで行う「IKUNO×ものづくり×ICT 次世代の職業体験プログラム」が桃谷中学校で実施され、区から依頼を受けたダイヤが一緒に取り組んだ。
「次世代の職業体験プログラム」は、企画提案の前段階におけるキャリア教育として、企業からのレクチャーに加え、中学生がチームとなってICTを活用した調べ学習や、企画・デザイン・販売の振り返りを取り入れた実際の社会に通じる探求型メニューで、中学生ならではのアイデアが揃った。
学生からは、「思ってるより材料費がかかることがわかりました。またこういう機会があったら今回のことを生かしたいです」や、「初めて企画を考えて、友人とたくさん話して考えたものが商品化されてたことに達成感があって、認められるのはこんなに嬉しいものなんだなと思いました」との感想が寄せられた。