吉本新喜劇座員総選挙に端を発し、次期座長候補の清水けんじリーダー(49)が吉田裕座長(45)に叩きつけた座長の座をかけた〝挑戦状事件〟は、12月に予定されている清水けんじ座長公演週のテレビ放映分視聴率数字争いで決着することになった。
発端は清水リーダーが吉田座長に対し「今年の座員総選挙で僕が勝ったら、座長交代!」と挑発したことから。総選挙の順位は、吉田座長が1昨年16位→昨年8位で、清水リーダーは同26位→同9位と肉薄。今年の順位は吉田座長が8位と横ばいだったのに対し清水リーダーは6位に躍進、順位が逆転した。
9月13日の発表当日に清水リーダーは「約束は約束、交代!!」と迫ると、吉田座長は「分かった、負けは負け。後は会社に任せる」と白旗を揚げ、間寛平GM(ゼネラルマネジャー)や会社側に処遇を託していた。
9月の月例GM会見に2人は再び登場、清水リーダーは「うやむやにされたくない」と寛平GMに猛アピール。吉田座長は「僕が勝手に決められない」とすっかり逃げ腰に。清水リーダーから「なんばグランド花月の吉本新喜劇は、毎週録画中継で地上波放送されている。吉田座長の過去最高視聴率と12月の僕の座長週の数字を比べ、もし僕が勝ったら座長に」と提案。寛平GMも「分かった。会社に話してみる」と了承した。
清水リーダーは「本気です。約束通り結果も出しました。新喜劇キャリアならすっちー座長より僕が1年先輩。なぜ僕が座長になれないのか納得できるよう説明して下さい」と後に引く気配はない。
反論できない吉田座長に代わり寛平GMは「しみけんはNGK単独公演でも座長公演週でも劇場は満杯で常に結果を出し続けている。人気が上がってきたのは総選挙順位が物語っている。僕は彼を評価していますよ」と真顔でエール。
次期座長含みのリーダー制は以前からあり、現在のリーダーは吉本入社30年目の清水、同25年目の吉田裕を含む4人で2019年にスタート。残る信濃岳夫(43)=同23年目=と諸見里大介(42)=同21年目=は3年間の総選挙で一度も入選できず昇格候補から一歩遠ざかっている。
(畑山 博史)