【日経平均の暴落は予想できたのか?】

 コラム 大人のお金の教養教室

 8月5日(月)にアメリカの景気後退が意識され、 日経平均が4451円の大暴落をしました。 最近、ずっと上昇し続けていた日経平均を見て、 新NISAを始めた人は多かったのではないでしょうか? 投資を始めたばかりの人には「手痛い洗礼」になったかもしれません。

 前回コラムでは、「上がり続ける日経平均に全力投資は危険」とお伝えしました。あたかも、私が株価暴落を予言したような感じになりましたが、 もちろん、私にはそんな予知能力も不思議な力もありません。

 しかし、完全に暴落時期を当てることはできなくても、ある程度の時期を予想することはできます。 その方法はチャート(値動き)パターンを分析する「テクニカル分析」を駆使することです。テクニカル分析とは、株式やFXの取引市場で、未来の価格変化を過去の時系列パターンから予想・分析しようとする手法です。

 一方、「ファンダメンタル分析」は企業の価値と株価とを比較検討することで 株式相場を分析する手法でテクニカル分析とは相対する概念です。 私自身はテクニカル分析の専門家で、このスキルを使って、日々の投資活動を行っています。

 実は、今回の日経平均の暴落前、テクニカル分析で下落サインはちゃんと出ていました。「ダブルトップ」という株価が上昇基調から下落基調に転換する 「トレンド転換」を判断するのに有効なサインが出ていたんです。 私自身もこのサインが出たので、凄まじい値上がりを見せていた 株の利益確定を済ませており、今回の暴落で損失を免れることができました。

ダブルトップは、「二点天井(二重天井)」とも呼ばれるチャート
パターンの一つで、上昇から下落への反転パターンとされている。

  投資に絶対はなく、暴落するという保証はありません。しかし、過去の時系列パターンから売買を行うことにより、 再現性の高い投資活動を行うことが可能になります。

 みなさんもこの先、10年、20年と長期間、 安定した投資活動を行うためにも「テクニカル分析」を学びませんか? 迷いや不安が大幅に減らすことが出来ると思います。 次回の投稿では株価が暴落した後にどのような行動をしたらよいか?についてお話していきます。

【奥澤智宏さんプロフィル】
 投資歴22年で金融アナリストの有資格者。東北大学大学院卒、元パナソニック社員。過去、5000人が参加するFXトレードコンテストで同スクールの受講生3人が優勝。秘伝のツールで初心者でも再現できる独自の指導が人気。

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