6月7日に守口市佐太中町の木造平屋建て住宅で発生した火災で、近くに住む肝付眞志さん、兼哉さん親子が迅速な初期消火活動で被害を最小限に留めたとして7月10日、守口消防署から感謝状が送られた。
火災が発生したのは午後8時25分ごろ。肝付さん親子はちょうど夕食をとっていた。「窓から向かいの家に火が上がっているのが見えた」と肝付眞志さんは息子の兼哉さんと家から飛び出すと、日除けのために玄関先に立てかけてあったよしずが燃えていた。住人に大声で「火事だ!」と知らせる一方、眞志さんがよしずを倒し、家のひさしに燃え移った火を近くにあったスリッパでたたいて消火。倒したよしずにまだ火が残っていたため、自宅前にあったバケツで水をかけるなどして延焼を防いだ。
その間、息子の兼哉さんが消防へ通報。けが人もなく、玄関先の一部を燃焼するに留まり、消防が到着するころにはほぼ鎮火していた。
「火災を早期発見し通報及び燃焼物を除去し、迅速に初期消火活動を実施したことにより、火災による被害を防いだ功績は大であり、他の市民の模範となるものです。消防と地域住民の声として本当にありがとうございました」と里﨑光雄署長は表彰の際に感謝の言葉を述べた。