中卒の司法書士が買取店をオープン

 

 JR甲子園口駅近くに異色の買取専門店「お宝鑑定 神戸屋」が7月23日オープン。障害者向けのグループホームなど福祉の領域にも詳しい司法書士の山下翔さんが高齢者のお金に関する不安を解消したいと立ち上げた新しい事業だ。

 山下さんは中学卒業後、就職したが、21歳で司法書士の試験に合格し、25歳で地元、神戸で独立を果たした。司法書士として成年後見人への選任、相続や遺言書、不動産などの手続き、グループ会社の介護・福祉業で多くの高齢者にまつわる問題に携わってきた。

 多くの高齢者の方は物価が上昇する中、今の貯蓄で生きていけるのか?今の家は夫婦で住むには広すぎて家賃が高いのに賃貸物件の審査に通らず、引っ越せないといったお金にまつわる不安から少しでも財産を蓄えておかなければと、支出を抑えた暮らしをしていることに山下さんは心を痛めた。日本人の美徳が素晴らしいと思う一方で、財産を抱えたまま認知症になる方やお亡くなりになる方もいて、蓄えた財産がご自身で自由に使えない「凍結資産」となってしまう。ならば自分の法律知識や、経験をいかして人生の終盤をもっと豊かに暮らせるようにサポートできたらと高齢者向けの買取専門店を開業した。買取相談のほかに、生前整理や成年後見、遺言など専門職の知見を生かしたサービスを提供していく。

■お宝鑑定 神戸屋

住所/兵庫県西宮市甲子園口3-29-27Vamos.BLD1F/フリーダイヤル0120-22-7395