「僕を代表する曲に」 新曲「泣けばいい」発売の演歌第7世代、二見颯一

 新曲CD「泣けばいい」の8月7日の発売日に姫路でスペシャルコンサート「我ら演歌第7世代」を成功させた演歌歌手、二見颯一(25)。辰巳ゆうと、彩青、青山新を中心に、ゲストは駿河ヤマト(はやぶさ)、木村徹二に原田波人の計7人が一堂に集う豪華版。「関西一円はおろか、九州や東京からもファンが来て下さって」と二見は感激の面持ちだ。

「僕の方向性見つかりました」と語る二見颯一

 6年前にデビュー。中学、高校時代は民謡の全国大会で優勝。高校を出てすぐに日本クラウンの新人オーディションでグランプリを獲得。水森英夫門下で修業しプロデビューした。

 これまでは民謡出身の声量を生かした曲調も多かったが、新曲「泣けばいい」は、シンガーソング・ライター、堀内孝雄(74)のバラード。以前から堀内作品が好きでカバー曲をいろいろ歌ってきたが初めて曲の提供を受けた。「堀内さんも僕の声を知って下さっていて、僕の声に合いつつ、堀内さんらしいメロディーを作って下さいました。やっと僕のこれからの方向性が定まった思い」と自信の表情。

長身小顔でスタイリッシュな二見颯一

 レコーディングに際しても堀内さんからの注文はなかった。「〝颯一君らしく歌ってくれていい〟と言って頂きました、うれしかったですね」と話す。発売は8月だが2カ月前から機会あるごとにイベントなどで歌唱している。「お陰様でファンの方々からは〝待ちわびたよ〟と言って頂いています。僕を代表する曲になってほしいので、出来るだけ聴いて頂きたい」と力を込める。会えなくなった女性を思い過ぎた日々を振り返る石原信一の詞。「聴く方がそれぞれに場面を思い描くような詞。曲も詞もスケールが大きいです」と手応えをヒシヒシ。

 公称176㌢だがまた背が伸びた印象。黒く精かんな表情が女心をくすぐり今や第7世代を代表する一員に。「(新浜)レオン君が抜けて、高校出たばかりの(原田)波人君が入ったりで、僕も責任感が出てきました」と笑う。

 関西では9月29日昼にSoapOperaClassics(梅田)で彩青とジョイントツアーを2部制で、10月14日午後には朝日生命ホール(淀屋橋)で同じ水森英夫門下の先輩・三丘翔太と後輩・青山新の3人でライブをそれぞれ大阪で開催。「大阪の皆さんにぜひ生歌を聴いて頂きたい」とエール。

(畑山博史)

二見颯一の新作「泣けばいい」のCDジャケット