和歌山で子ガメとふれあい体験

 本州最南端の地、和歌山県の串本町にある水族館「串本海中公園」でウミガメの子どもを手のひらで抱っこするふれあい(タッチング)体験が話題を呼んでいる。

 このイベントは水族館の入場チケットを購入すれば誰でも参加ができる。予約不要で追加料金もなし、毎日午後12時半~同2時半に開催している。

 ふれあえるのは、同水族館で昨年生まれた子ガメたちで、成長したウミガメと比べると驚くほど小さなサイズだ。

 「やさしく水平を保ったまま、そっと手のひらにのせて」と子どもたちに話すのは飼育員の宮脇さん。子ガメを無理に触ると嫌がって動き出し、落ちて怪我をさせてしまうかもしれないからだ。そっとしていると手のひらでスヤスヤ寝てくれるという。

 温帯と亜熱帯の生き物が分布する世界的に珍しい海環境と海中景観の同水族館は、日本で最初に選ばれた海中公園(現・海域公園)で、国際的に重要な湿地に係る登録簿「ラムサール条約湿地」に登録されている。串本の海で見られる多種多様な生き物を約400種・4000匹の展示、また海中展望塔や海中観光船での海中観察もできる。

■串本海中公園/和歌山県東牟婁郡串本町有田1157/電話0735(62)1122