少女歌劇団「ミモザーヌ」のメンバーがリニューアル後の進路語る みあいは歌手活動、ひなのは東京進学へ

 7月18日に少女歌劇団「ミモザーヌ」が、「リニューアル期間入り」を理由に突然期限を設けず休止状態に入ることを発表。5年半前に吉本興業が手がけて結成。マルチクリエーター広井王子(70)が総合演出を務め、1期生から5期生まで10代の少女18人が在籍。共に1期生で人気面の〝2トップ〟と言われるちばひなの(17)とすずきみあいムェンドワ(19)が今後の進路について語った。

将来について語るみあい(左)の言葉に聞き入るひなの

 「20歳誕生日で卒団」が同歌劇団のルール。来年5月に20歳となるみあいはケニア人の父と日本人の母を持ち、天性の歌唱力で入団当初から一貫してリードボーカルを務めてきた。昭和歌謡からジャズやポピュラー、ミュージカル曲まで幅広くこなす。将来は「歌って踊れる歌手」が目標だが、具体的なあこがれのスターの名は上げてこなかった。

 「誰かを目標にするのではなく、私自身を見てほしい。世界のオンリーワンを目指し、学ぶことはまだいっぱいあります」と早くも次のショービジネスの世界へと心は向いている。

 一方、1期生最年少のひなのは入団当時はまだ中学に入ったばかりで身長も低かったが今では162㌢まで成長し副団長を務める。1年前からグラビアアイドルとしてブレークし「美少女百選2024」にも選出され写真誌などで引っ張りだこ。

 「来春高校を卒業するんです。進学予定なのですがまだ受験先も含め何も決まっていない。〝東京へ出るのもいいかな?〟って思っています」と、タレントを目指し活動の場を広げる決意を固めている。

 歌劇団創設以来、毎春新メンバーをオーディションで補充してきたが今春初めて6期生の募集を行わなかった。リニューアルを機にファンクラブも閉じられる。夏休みと冬休みごとに行ってきた定期活動は、今夏の公演「ジャングル・レビュー~Living~」(大阪・8月4日なんばYESTHEATER、東京・8月17日ニッショーホール)以降は何も決まっていない。

夏公演「ジャングル・レビュー~Living~」をPRするひなの(左)とみあい

 今回はこれまでと同じくミュージカルと歌って踊るライブステージの2部制。第1部のミュージカルはジャングルを舞台にいわむらゆきね団長(18)が唯一の人間であるハンターにふんし、他の団員は動物たちを演じる。ひなのは、2期生ともだりのあ(16)、3期生ひろせしづく(15)、4期生こじまさいか(13)の4人でフラミンゴ役に挑む。

 「4人で話し合って、1体のチーム感を出せるように。動きの1つ1つをスマートに表現していきたい」と意欲。 独りでクロヒョウを演じるみあいは「動物を演じることは普段はまずないので〝一番近いのはネコかな?〟と思い、道にいるネコの動きを見て研究しました」と説明。

動物を演じる「ジャングル・レビュー~Living~」での役柄をポーズするひなの(左)とみあい

 歌劇団は創設すぐにコロナ禍で合同レッスンが出来なくなるなど苦難を重ねながら、個別レッスンやネット経由の合同練習などで徐々に力を蓄えてきた。4月に20歳を迎えたシマウマ役の1期生すずきゆいはこの公演がフィナーレ。

 ひなのは「同じ1期生でも私は年少組だったんですけど、一緒に頑張ってきたからこそ通じるものがいっぱい。仲間意識もライバル意識もあるけど、ゆいは私が持っていないものを持っていて刺激を受けた。吸収できるものをすべて吸収したい」とエール。みあいはゆいと同じ演目になる機会が多かっただけに戦友意識は人一倍で「技術面でもお互い成長でき、他のメンバーとは少し違う関わり方もさせてもらった。今まで以上に話し合ってより思い出に残るステージに」と惜別の想いを込めた。

(畑山博史)