「テンションがあがる『街ナカ』ホテル」をコンセプトに星野リゾートが展開する「OMO7大阪 by 星野リゾート」で「アフターヌーンだし」が3月1日からスタートした。大阪のだし文化をテーマとした食体験が期間限定で楽しめるということで、体験取材してきた。
流行語大賞にもノミネートされネット上で話題となった「アフタヌーンティーを楽しむ活動〝ヌン活〟」。紅茶やスイーツを楽しむイメージだが同ホテルのテーマは「だし」。昆布やかつお節など、大阪の食では欠かせない「だし文化」をアフタヌーンティーで楽しめるようにアレンジしている。「だし」と「スイーツ」の組み合わせは一体、どんな味なのか。全く想像がつかないがとてもワクワクする企画だ。
最初に、だしソムリエの資格を取得した同ホテルのスタッフが「だし」ドリンクを用意してくれた。ハンドドリップで、フワフワのかつお節に熱々の昆布だしを注ぎ込む。「だし」をとる姿と良い香りに魅了された。用意された「だし」ドリンクはかつお節+昆布の「スタンダードだし」、スタンダードだし+オレンジ+ほうれん草+マッシュルーム+桜の花びら+タイム+塩の「だしソムリエ特製おだし」、あとは自分で好きな食材を選ぶ「オリジナルだし」の3種類。「だしソムリエ特製おだし」は少し洋風な要素がプラスされスープのような味わい。「だし」だけでこんなにも濃い味が楽しめることに驚いた。
いよいよアフタヌーンティーでお馴染みの3段スタンドが登場。10種類のスイーツやセイボリー(塩味のある食べ物)がかわいらしくセットされている。いずれも、昆布・かつお節のほかにイチゴやスパイス、コーヒー豆などの素材から抽出した「だし」を使用しているというから驚きだ。さすが星野リゾート、どれも手が込んでいる。記者のお気に入りは今年、新たに加わった「リオレのだし茶漬け風」だ。お米をミルクで炊いたリオレに、ミックスジュース味のソースにオレンジやレモンの「だし」を加えたオリジナルソースをかけて食べるなんとも斬新なスイーツ。上にトッピングされているモモやミカンは甘さを引き立たせるために炙っており、周りにある4種類の小皿にはチョコ、あられ、ポン菓子、乾燥したエディブルフラワーと色々な食感や味が楽しめるようになっている。その〝味変〟によって最後まで飽きさせない工夫に繋がっている。
広報の佐々木瑛美さんは「春の陽気を感じながら、広大なガーデンエリア〝みやぐりん〟で楽しめるアフタヌーンだしをご体験いただき、大阪のだし文化の素晴らしさを感じていただけますと嬉しいです。お待ちしております」と話している。
半信半疑だった「だし×スイーツ」。これまでに経験したことのない味の発見や改めて「だし」の魅力に気づき、意外とマッチするこの組み合わせが楽しめた。「アフタヌーンだし」の期間は5月31日まで。料金は6500円(税込)、1日6組限定(1組4人まで)となっている。