コミュニケーションライター/黄本恵子
「もっと自信を持てたら、積極的になれるのに…」
「自信さえつけば、もっとうまくいくのに…」
そんな思いを抱いている方は少なくないようです。自分に自信を持つために必要な要素って何でしょうか? 「能力」「才能」「容姿」「お金」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、突出した能力や才能があっても、容姿が整っていても、お金持ちでも、自信を持てない人はたくさんいます。
自分に自信を持つために大切なのは、「どんな自己イメージを持っているか?」です。
自己イメージは、「自己認識」あるいは「自分に対する思い込み」と言い換えることもできます。要は、「自分自身をどんな人間だと捉えているか」ということです。
自己イメージは、幼い頃から積み上げてきた経験や、周囲の人たちから言われた言葉などから作られていくものですが、新たに作っていくことも可能です。自己イメージを上げて自分に自信をつけるおすすめの方法を2つご紹介します。
1.『良いことノート』を毎日つける
自分に自信がない人は、普段の生活で何かとマイナス面に焦点を当てがちです。
それを変えるのが、日々の『良いことノート』です。
毎日、3つ以上、その日にあった良い出来事を書き出してください。
「そんな、毎日良いことなんてそうそう起こらないよ!」と思うかもしれません。
そこをがんばって捻り出します。
毎日、その日の良かったことについて考える時間を取ることで、前向きな気持ちで過ごせることが多くなります。自分の良い面や恵まれている面に気づくことができる力が次第についてきます。
良いことノート例
●コンビニで並ばずに買えた。
●同僚が好きなお菓子をくれた。
●一度も信号で止まらずに会社まで行けた。
2.『過去の成功体験・ほめられた経験・嬉しかったこと』をリストアップする
自分に自信が持てないという人は、「誰も私のことを認めてくれないんです」「親はいつも自分を否定してばかりでほめてくれませんでした」「僕は絶対に、何をやっても失敗ばかりなんです」ということを言います。
そういう人に過去を細かく分解してじっくりお話を聞いてみると、ほめられたことや成功体験もちゃんとあるのです。
誰かに言われた嫌な言葉や失敗体験の方を、自分の中に大切にとって置いているのです。そして、そういった経験を、「誰も」「いつも」「何をやっても」「絶対に」という言葉を使って、自ら強化しているのですね。
人生をマイナスに導くそういった思い込みは、早めに外しましょう。
過去をよく思い出して、『過去の成功経験・ほめられた経験・嬉しかったこと』をリストアップしてください。
どんな小さく思える出来事でも構いません。
過去の成功経験・ほめられた経験・嬉しかったことリスト例
●中学校の演劇で先生に脚本をほめられた。
●世界史のテストで100点を2回連続で取った。
●アルバイトで貯めたお金で県外に一人旅をした。
日々の『良いことノート』と『過去の成功体験・ほめられた経験・嬉しかったこと』のリストアップで、階段を一段一段上るように、自分への自信を積み重ねていきましょう。
黄本恵子(きもと けいこ)
大阪市出身。1980年生まれ。関西大学社会学部卒業。心理学について学びを深め、人間関係に悩む人々のカウンセリング業務に従事。その経験を活かし、家族間や男女間のコミュニケーションについての記事を大手WEBマガジンにて執筆。ビジネス書の編集・執筆協力にも多数携わる。米国NLP協会認定 NLPマスタープラクティショナー。
〈メディア出演〉ニュース番組『新・情報7daysニュースキャスター』に出演。「高齢者の親に免許返納を促す伝え方」についての記事が反響を呼び、取材を受ける。朝の情報番組『ビビット』に出演。「2歳児ができること」について紹介した記事が取り上げられる。