【投資3年目 記者の勉強会】長期投資、最大のメリットは〝複利〟 魔法の数字「72」「126」とは?

 来年から新ニーサが始まるということで、同時に長期投資も注目を集めている。長期投資をする上で最大のメリットは、〝複利〟効果だ。運用中に得た利益を元本にプラスして再投資することで効果を上げるもの。今回は複利効果と、知っておくと便利な豆知識を復習する。

 例えば、元本100万円を単利と複利で比較する。年利5%で運用するとき、どちらも1年後は105万円となる。しかし複利の2年後は110万2500円に。5年後には127万円。単利の5年後だと125万円となるので、約2万円の差が生まれている。このまま複利で年利5%だった場合、約14年後には200万円となり元本の2倍に資産が増える。

便利な「72の法則」

 「72」は〝投資元本〟が2倍になる年数がわかる数字だ(表2)。複利での運用を前提としている。72を運用利回りで割るだけの簡単な計算式だ。

72÷運用利回り(%)=投資元本が2倍になる期間(年)

 例えば、今の日本の普通預金の金利が0.001%なので、2倍になるのは7万2000年後となる。

 ほかにも、〝毎月の積立投資〟で元本が2倍になる計算式は「126の法則」を使う。まさに今話題の「新ニーサ」や「イデコ(個人型確定拠出年金)」のように一定額を毎月積み立てる場合に便利だ。一般的な長期の株式投資での運用利回りは3~5%といわれている。自身の年齢や老後生活をスタートしたい時期など、目標額までどのくらいの利回りで何年必要なのかが一目でわかる。

126÷運用利回り(%)=積立元本が2倍になる期間(年)

 株式投資について、相対性理論で有名なアルバート・アインシュタイン博士は100年以上前に「複利は人類による最大の発明だ。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う」という言葉を残している。
 また、仏の経済学者トマ・ピケティ氏は著書「21世紀の資本」の中で「r>g」(※)という不等式を用いて、〝労働よりも投資の方が成長が早い〟と記述している。とはいっても「r」は自分でコントロールが難しいことと、変動率が高いことも留意しておきたい。そもそも、投資を始めるためには労働で種銭を作らなければならない。

(※)資本収益率・投資(return)約4~5% > 経済成長率・労働(growth) 約1~2%