〝浪花の歌姫〟浅田あつこがクリスマスディナーショー 「来年もやるで、来てな」

 生まれ故郷の大阪府羽曳野市に今も住み続ける〝浪花の歌姫〟浅田あつこ(50)のクリスマス恒例のディナーショーが大阪市内のホテルで開催され、長年のファンで約200席は満員。カバー曲を含め19曲を独りで歌い上げ、じゃんけん大会やプレゼントコーナーで盛り上がり、終了後は出入り口で浅田がお見送りする奮闘ぶり。

サンタをイメージさせる赤いドレスで歌う浅田あつこ

 10代と変わらない丸顔プックリの童顔だが、来年メジャーデビュー30周年、プロになって33年の大ベテラン。若き日はアイドルっぽい存在で、NMB48などのアイドルグループがまだ大阪になかった時代に、在阪テレビ局や吉本興業の花月劇場などで歌って踊っていた。高音部がきれいな演歌歌謡曲は本格派で、時々地元のディープな大阪である南河内の女性らしく大阪弁を駆使したコミカルな楽曲も手がけている。

司会の三代沢康司㊧とトークを繰り広げる浅田あつこ

 ずっと自宅に住みマネジャーやスタッフは家族中心と言うアットホームな生き方が、この歳までやり続けられた秘訣。この日のファンも、地元はもちろん東京や東北まで広い地域から駆け付け。

 司会はABC朝日放送の元アナウンサーで現在はパーソナリティーの三代沢康司でこれも毎年おなじみの存在。曲は最新曲「海峡雪しぐれ」から始まり、メジャーデビュー曲「想い花」から周年ごとの記念曲を思い出と共に披露。ご当地曲「雨の御堂筋」やNHK朝ドラで再び注目される笠置シヅ子の「東京ブギウギ」など幅広く歌い上げ。衣装も着物から色とりどりのドレス計4着を着替え。最後は「来年もやるで、来てな」と河内弁のお礼のあいさつで締めくくった。

 (畑山博史)

普段は着ない着物姿の浅田あつこ