占い師歴40年以上のプロに聞く、「占い師の見極め方」

 住吉大社から歩いて5分ほどのところに館を構える、占い師・柳田彗舟(やなぎだすいしゅう)さん。住吉大社での常駐占い師から、テレビ・ラジオ出演やイベント出店、書籍出版など幅広く活動する名の知れた占い師だ。そんな彼女から占い初心者に向けて、たくさんいる占い師の中で「どんな占い師がいいか」、その見極めについて聞いてみた。

「料金が高い=イイ占い師」ではない

 占いの鑑定料は、特に相場が決まっておらずピンキリ。例えば、よく名が知られている人気の占い師は鑑定料も高い傾向にある。「有名だから、高いから、と言ってイイ占いをするわけではありません。利益優先の占い師さんはお悩みの解決でなく、何度も足を運んでもらうことを優先している。脅すような占いや、のめり込ませるような占いをする人はこの傾向があったりしますね」と柳田さんは話す。

人生経験も占いの腕に含まれる

 「占いはカウンセリングのようなものだと思っています。ただ技術を使って予見するだけではなく、悩みごとを聞いて、現状の把握・整理と今後の選択をサポートするのが占いの役割。たとえば子育ての悩みについて占ってほしい、という内容であれば、できれば子育て経験のある占い師に相談した方が、状況を理解・共感してもらいやすく、近い視点でのアドバイスをしてもらえるでしょう」と柳田さんは続けて話す。どれくらいの数の占いを見てきたかという蓄積も重要だ。

時間制でなく、テーマごとで

 「全部話さないと気が済まない!という人もいれば、必要以上のことは話さない、という人もいて、それは悩みの深さでなく性格の問題。話す量によって占いが左右されることはそんなにない」と言い切る柳田さん。時間制だと「いいところで切られて延長せざるを得なくなる」ということが生じやすい。一つのテーマ・話題ごとで金額設定をしている所の方が良心的だろう。

 昔と比べて、自己決定の幅が広がった現代。それはあらゆるしがらみがなくなったというプラスの面がある一方で、決断力の乏しい人にとっては悩みが尽きない。そんな時、たとえば占いのようなものが決断のための背中をそっと押してくれるだろう。

■柳田彗舟「彗舟館」/大阪市住之江区浜口西1-13-15/電話090(5660)9467