通天閣をシンボルに〝ディープ大阪〟を代表するレトロ観光地としてインバウンド客からの注目度が増している新世界(大阪市浪速区)。この新世界地域は勧業博覧会をきっかけに誕生し、今年で111周年。11月3、4の両日、通天閣前広場をメイン会場に「新世界111thフェス~ナニワ区 EXPO~」と題した大阪・関西万博2025をPRする祭りが開かれる。
概要発表には、お隣の「天王寺区住みます芸人」の経験がある元M-1王者の漫才コンビ「ミルクボーイ」をはじめ、ytv漫才新人賞受賞「からし蓮根」、一輪車に乗ってのジャグリングで知られるピン芸人「もりやすバンバンビガロ」らが出席した。
同イベントは、多くの人に〝現在の新世界〟を満喫しながら、2025年の万博を感じ、さらにその先の未来に向かって来訪者が楽しめる内容。新世界内で4ステージに分かれ、吉本芸人の漫才や安来節保存会のドジョウすくい、かつて通天閣地下にあった歌謡劇場に出演していたプロ歌手の実演、子ども向けワークショップも開催される。さらに、新世界市場裏のステージストリートには〝行ってみないとわからない〟全18(イチバ)個のなぞのプログラムを用意。
会見にはフェスの実行委員長の西上雅章・通天閣観光会長や大阪市浪速区の幡多伸子・区長も出席。西上委員長は「〝新世界は聞いたことあるけど、まだ行った事ない〟という方も、この機会に足を運んで頂き、生の魅力に触れて下さい」とPR。ミルクボーイ内海は「当日まで秘密のイベントもある。催し物はなんぼあってもいいですかからねぇ」と得意のフレーズで盛り上げ。相方の駒場も「聞いてても意味分からんのいっぱいあった。ホンマに、こんなん、なんぼあってもいいですから」と相づち。からし蓮根杉本は「子供3人いるのでワークショップに連れてきたい。一日遊べますね」と楽しそう。
このほかアート作品や歴史写真を随所で展示。大阪公立大観光産業戦略研究所・橋爪紳也所長の特別講演や新世界歴史トークショーなども行われる。
(畑山博史)