「音楽と飲食は関係の深いものだとコロナ禍で痛感した3年間だった」 1日限り「天いち」食べ歩き音楽祭を開催

発起人の植囿氏(左)とキクチタケシ氏は「あなたの新しいお気に入りのお店、音楽を天いち音楽祭で見つけてください」とにっこり

 4年ぶりにフル開催された天神祭のあとの静けさに秋の気配漂う北区天神橋1丁目(=通称「天いち」)で10月1日(午後2時~)、6か所の飲食店を会場に総勢40人以上の大阪で活躍するアーティストらによる「天いち音楽祭2023 Heaven‘s First Festival(天国に一番近い音楽祭)」が催される。

 ステージとなる店舗を自由に巡り、ジャンルレスな音楽と個性豊かな食事を楽しむ。発起人のキクチタケシ氏は「個性的で新しいお店とアーティストのマッチングで起きる化学反応を発見して欲しい」と話す。加えて「街のライブハウスが1軒廃業すれば、待ち合わせやライブ終わりに客が流れて行った周辺の飲食店も打撃を受ける。音楽と飲食は関係の深いものだとコロナ禍で痛感した3年間だった。天いちに根ざす新しいイベントとして今後も続けていきたい」と意気込む。

 音楽祭はベリーダンスやライブペインティング、タロット占いなども楽しめる。演者や音楽祭にまつわるロゴを一つ選び、イベントTシャツにその場でプリントし販売も行う。チケットは小学生までの子どもは無料。音楽ファンのみならず、家族連れにも楽しんでほしいという主催側の気持ちの現れだ。

 もう一人の発起人で会場の一つでもあるアメリカ南部料理とカクテルの店「SOUTHERN PEAS(サザンピーズ)」代表の植囿氏は、「店で出している『ガンボスープ』のような音楽祭にしたい。ガンボスープとは魚介や肉、香味野菜を加えて作る煮込み料理。天満宮の懐に抱かれて、新しい店と大阪を活動拠点とするアーティスト達のごった煮を気軽に楽しんで欲しい。ゆくゆくは夏の天神祭、秋の〝天いち音楽祭〟と言われるような天神橋1丁目の新しい核となっていけば」と熱く語る。

 参加店は以下の通り。▼THE 9X OSAKA(大阪市北区天満3-1-2 TSビル 1F) ▼SOUTHERN PEAS(大阪市北区天神橋1-13-21 天神橋松本ビル 1F) ▼今田屋笑天(大阪市北区天神橋1-10-10) ▼くにし(大阪市北区天神橋1丁目10-11) ▼salvis wine & records(大阪市北区天満3丁目3-18 順源ビル1F) ▼Bar bourree(大阪市北区天神橋1-17-13 大一天満ビル 2F)。

 チケットは会場の各店舗の受付で販売。料金は3500円(食券6枚付き)。イベントコースターを通行証にして6会場を自由に回ることができる。各店舗の飲食の支払いは、現金のほか、キャッシュレスも対応している。

■天いち音楽祭/インスタグラム instagram.com/heavens_first_fes