北斎から写楽まで300点超、体感型デジタルアート展

 浮世絵の名作を最新のデジタル技術で体感できるイマーシブ型展示「動き出す浮世絵展 OSAKA」が1月17日から3月14日まで、グランフロント大阪北館(大阪市北区)ナレッジキャピタルのイベントラボで開催されている。

 同展は、葛飾北斎や歌川国芳、歌川広重、喜多川歌麿、東洲斎写楽、歌川国貞といった世界的に知られる浮世絵師の作品300点以上を題材に構成。3DCGアニメーションやプロジェクションマッピングなどを駆使し、平面の浮世絵を立体的かつ動きのあるデジタルアートとして再構築している。

 会場内は複数のエリアに分かれ、それぞれが立体映像による空間演出となっており、来場者は作品に囲まれながら浮世絵の世界に没入できるのが特徴だ。江戸の美意識や物語性を現代的な表現で味わえる内容となっており、大人から子どもまで幅広い世代が楽しめる体感型デジタルアートミュージアムとして注目を集めている。

 時代を超えて世界を魅了し続ける浮世絵の傑作の数々がダイナミックに躍動するイマーシブ(没入型)展覧会で、藍(あい)、眺(ながめ)、麗(うるわし)、彩(いろどり)、豪(ごう)、瀧(たき)、雅(みやび)という文字が表すイメージにあったアートワークがエリア別に展開される。

 また、途中には、にぎわいの都、「なにわ」を描く、というエリアがあり、ここには多数の浮世絵が展示され、上方浮世絵を通して当時の様子を表現している。上方浮世絵は風刺が効いていて、大阪人の特徴をうまく捉えているので、1枚ずつしっかりと鑑賞してもらいたい。

 7つの文字で表現されている各エリアにはその文字の意味することや、その文字と浮世絵の関連性の説明などがあり、代表的な浮世絵が複数展示されている。それと対峙するように、それらの浮世絵から抽出した要素を融合したデジタルアート作品が3DCGアニメーションやプロジェクションマッピングで表現されているダイナミックな内容となっている。

 各エリアで体験できるデジタルアート作品は数分から10分弱の長さがあり、展示されている浮世絵を鑑賞したり、説明書きを熟読するとそれだけで一つのエリアで10~15分はかかりそうだ。

 そこから踏み込んで浮世絵の世界に没頭したり、展示されている浮世絵とデジタルアート作品を紐付けて理解しようとするとあっという間に時間が経ってしまうだろう。少なくとも1時間、できたら2時間くらいのゆとりを持って行かれることをオススメする。

 先端技術の織りなす世界を体験して、「ワァ〜!」思いながら鑑賞するのも良し、浮世絵の世界に深く入り込んでみるのもよし、と楽しみ方は色々あり、どんな世代でも楽しめる内容になっている。
 特に子どもたちにとっては、新旧合わせた文化に触れられる貴重な機会であり、また柔軟な脳や好奇心を刺激してくれること間違いなし。

 動き出す浮世絵展OSAKA、観ておくべきアート展示会の一つだろう。

 会場のイベントラボの隣にあるCAFE Lab.(カフェラボ)では、展示会とのコラボメニューがあり、浮世絵の図柄が描かれた浮世絵ラテや、HOKUSAI BLUEソーダ、UKIYOマンゴーグリーンティなどのドリンク、そして「浮世絵アートパンケーキ〜神奈川沖浪裏〜」を購入できる。

 開催時間は午前10時~午後8時(最終入場同7時半)。会期中は休館日なし。入場料は一般2300円、子ども(4歳以上中学生以下)1000円、学生(高校・大学・専門学校)1600円。展覧会の詳細は公式ホームページ(https://www.ukiyoeimmersiveart.com/osaka)で案内している。

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