今年の夏(7月~9月)の気温は、ウェザーニュースによると、全国的に平年より高く、暑い夏になるという。暑くなると水分補給に飲む機会が増えるのがペットボトル飲料。そして、この時期注意しなければならないのが「飲み残し」だ。容器に口をつけた場合、口の中の細菌がボトル内に入り、菌が増え飲み物が腐敗する原因にもなる。どの飲み物も口をつけたらその日のうちに飲むことが重要だ。
実験(宇都宮市衛生環境試験所)では、ミルクコーヒー、麦茶、スポーツ飲料、果汁100%オレンジジュース、緑茶の5種類の飲み物を、口を付けてから気温30℃の環境に48時間放置し菌の増減を検査した。
最も菌が増えたのは、ミルクコーヒーで48時間後には、3億個以上の細菌が確認された。菌のエサになる糖分や、タンパク質を多く含んでいることが原因という。
そして、2番目は麦茶で48時間後には3万個を超えた。原料となる大麦の種子が炭水化物を比較的多く含んでいるのが、影響しているという。一方で、緑茶、オレンジジュース、スポーツ飲料の3種類は菌が減少した。緑茶のカテキンは菌の増殖を抑える作用があった。また、オレンジジュースとスポーツ飲料は、強い酸性であったことから菌の増殖を抑えた。