欧州各国で高まる核・生物汚染の防護需要 日本製のシェルター換気システムに熱視線

シェルター換気システム「ATバリア」を展示したプロテクトアーツのブース

 核兵器による放射能や生物兵器の汚染などに備えるシェルターの換気システムを開発するプロテクトアーツ(札幌市、ヤブシタグループ)が、2026年から欧州向けの製品展開を加速させる。欧州各国ではロシア・ウクライナ情勢で防衛意識が高まっており、同社の換気システム「ATバリア」が高い評価を得た。このため、欧州市場への輸出拡大に向けた体制づくりを急ぐ。

 同社は昨年11月、ポーランドで開かれた国際見本市「PROTEGA 2025(市民防護・民間防衛ソリューション国際見本市)」にこの換気システムを出展し、日本製の高性能フィルター技術を披露した。

 展示された「ATバリア」シリーズは、放射性物質や有毒ガス、ウイルスなどを除去する多層フィルターを備え、シェルターや避難所の密閉空間でも安全な空気環境を確保できるのが特徴。来場者からは、既存のシェルターへの導入のしやすさや、感染症・有毒ガス対策としての性能が注目された。避難所での悪臭除去・感染症対策としての具体的な質問も相次ぎ、すでに具体的な引き合いも複数あったという。

 同社によると、現地では「空気を守る技術」が安全保障の重要な要素として認識されており、日本製品への信頼性の高さも相まって、将来的な協業や導入に向けた前向きな反応が得られたとしている。

 同社の小熊正輝社長は「現地の危機意識の高さを肌で感じた。日本企業の技術への信頼は厚く、勝機はある」と話す。国内でも高市政権下でシェルター整備の機運が高まっていることから、同社は国内外の「空気の安全」を守るリーディングカンパニーとして飛躍の年とする構えだ。

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